ブラックベリーやカシスなどの凝縮した果実味に、カカオやタバコなどの複雑性な香り。
繊細なタンニンが溶け込んだ深みのある赤ワインです。
もともとはボジョレー地区南部出身の祖父が、フルーリーのシャトーとぶどう畑を1970年に購入し、ここからベルトラン家のぶどう栽培、ワイン造りの歴史は始まりました。
10年以上前から有機栽培をしていましたが、ヤンがビオディナミを取り入れ、現在8haのぶどう畑を所有しています。そのうち2区画の2.5haをいちいちで栽培しています。
有機栽培をしながら、収穫した葡萄の80%をネゴシアンに売っていましたが、自社でのワイン醸造、ビン詰めでの販売量を増やしています。
生産者ヤンは2012年に醸造学校を卒業。彼にとってデビューからの2年間は非常に波乱万丈なヴィンテージでした。2016年ヴィンテージは雹害にてほぼ100%がその被害に。2017年も続けて全体の80%近くが同じく雹害にあいましたが、非常に落ち着いた対応で困難を乗り越え、目が覚めるような素晴らしいワインを造り上げました。
そして、樽への情熱がヤン・ベルトランのワインが美味しい理由の一つなのは間違いと思います。若手とは思えないほど、色んな生産者とコネクションを持ち、300ℓのシャルドネ、600ℓのシラーやカリニャン、500ℓのピノノワール、225ℓのモンドゥーズやヴィオニエを熟成させた樽を譲り受け、葡萄の状態やキュヴェに合わせて使い分けています。
最近の彼のお気に入りはオーストリアのストッキンガーという樽メーカーの樽で、今自然派生産者の間で人気が出始めている樽との事。そんな事をとても熱く語るヤン・ベルトラン情熱に、彼のワインの美味しさの秘密が隠れているかもしれません。 (インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]フランス ボージョレ
[タイプ]赤・辛口
[品種]ガメイ100%(樹齢60年~70年)
[土壌]砂質の花崗岩
[アルコール度数]12%
[醸造について]自然酵母にて冷やしたブドウを全房のまま醸造。コンクリートタンクで17~20日間醸した後マロラティック発酵。その後80%はさらに木樽で7か月間熟成、20%は中樽にて熟成、さらに10か月間瓶内熟成、SO2(亜硫酸塩)無添加。
■ドメーヌ情報
[本拠地]フランス ボージョレ
[生産者]ヤン・ベルトラン
[畑面積]8ha
[栽培]有機栽培、一部ビオディナミ栽培
酸化防止剤無添加のワインでも発酵の際に「自然に」ごく微量の亜硫酸塩が生成されます。
そのため、裏ラベル等に「亜硫酸塩(酸化防止剤)含有」と表記されている場合があります。
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。