サンセールのピノ・ノワール100%の赤ワインです。キュヴェ名のヴァンサンジェトリクスはいつくかの音節で成り立っています。造り手の名’vincent’、’géto’はラテン語で「取る、掴む、持つ」の意味、’rix’はラテン語で「リスク、危険」という意味があり、全体として「ヴァンサンは思い切って~する。」という意味です。
このドメーヌはヴァンサンの母方の家系5世代前から家族経営されている。ドメーヌはサンセールから3kmの小さい村、渓谷の微笑という名のSury en vaux(シュリー・オン・ヴォー)、サンセールの丘の麓に位置する。叔父の父親から、外気の温度差を自然に調整出来る古い石造りのカーヴを受継いだ時、カーヴは既に200年の時を経ていた。彼はサンセールの3つの異なった土壌(シレックス、砂利、粘土・石灰)でブドウを栽培している。レ・ブロワーズの土壌は「鉄分を含むシレックス」。土壌は石灰岩の小石からなり、柔らかく簡単に砕ける。石灰質粘土土壌は、地下の化石となった石灰の敷石と、分厚い土壌から形成されている。
ヴァンサンは1993年から徐々にビオロジックとビオディナミ法を導入してきた。彼のワインはエコセール(ビオロジック栽培)とデメテール(ビオディナミ栽培)によって徹底的に管理されている。「私のワインは大地の力強い要素と私の思いにより作り上げられている。」とヴァンサンは言う。
ヴァンサンは、古典的な、古い時代の造りを尊重している。ブドウの果汁は鎖のようなものと考え、ポンプ、清澄、濾過などはその繋がりを壊してしまうので避けている。土壌から感じられる力強い要素をワインの中に表現できるよう心がけている。(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]フランス ロワール サンセール
[タイプ]赤・辛口
[品種]ピノ・ノワール100%
[アルコール度数]13.5%
[土壌]粘土・石灰質
[醸造について]木樽で1年、タンクで6か月の熟成
■ドメーヌ情報
[産地]]フランス・ロワール地方・サンセール
[設立年]1993年
[栽培方法]ビオロジック、ビオディナミ
[認証]エコセール(2002年)、デメター(2006年)
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。