クリアで黄金色の外観。野生の白い花の様な可憐な香りに、花梨、フレッシュな桃、グレープフルーツやパッションフルーツと言った南国の熟れた果実のニュアンスが溢れます。また、フェンネルの様なハーブ系の香りも膨らんできます。
濃厚でまろやかな口当たりと、ちょっとしたスパイスを感じる長い余韻が重厚感を与え、飲みごたえは十分。
リッチな質感と様々な要素を感じる奥深いワインですが、重ったるさはなく、太いミネラルや芯の強い酸に支えられ、時間を掛けてじっくりと味わうことが出来ます。
料理とのマリアージュは、魚料理、豚や地鶏と言った白身の肉料理、チーズなど。サービス温度は11℃前後をお勧めします。
過酷な地で挑戦し続ける覚悟と強い信念から生まれるエネルギーに満ち溢れるワイン
もともとフランス東部、スイス国境に接するフランシュ=コンテ地方にルーツを持つフレデリック リヴァトン。
そんな彼が生まれ育った土地を離れ、ルーションという土地を選んだ理由はやはり、樹齢100年近いブドウが植わる畑があったからだと言います。
この地に馴染みがあったわけではない彼が、過酷な気候の大地にしっかりと根付く高い樹齢のブドウ樹たちを目にした時、「この場所で、このブドウで、素晴らしいワインが造れないとしたら、自分に才能が無いと言うことだ」と強い信念と決意を持って、自身のワイン造りをスタートさせました。
現在10.5haほどのブドウ畑に加えて3〜4haほどの土地で養蜂や羊の飼育も行っています。
栽培に関しては2010年よりビオディナミを取り入れ (2004〜2009年ビオロジック栽培)、除草剤や化学肥料などを用いずに、活力溢れるブドウを収穫するために工夫を重ねています。
2016年には、念願の新セラーが完成。石とコンクリートのみで組み上げられたセラーは、灼熱の太陽が降り注ぐルーションでも保温、保湿が維持され、理想の環境を手に入れました。
天然由来の物以外を使いたくない、キュヴェによっては長期熟成が必要との理由から、ファイバータンクを使わず、コンクリートタンクを使用。瓶詰時にもポンプを使用せずに重力を利用するなどワインに負荷を与えない方法で醸造を行っています。
なお、酸化防止剤となる亜硫酸は発酵前に少量添加し、熟成中や瓶詰め時には添加致しません。
暑く乾燥した大地からみずみずしくエネルギーに満ち溢れるワインを生み出しています。(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]フランス ルーション
[タイプ]白・辛口
[品種]マカブー70%、グルナッシュ グリ25%、カリニャンブラン5%
[土壌]シストと片麻岩質土壌
[アルコール度数]12%
[醸造について]収穫後、ダイレクトプレス後にアッサンブラージュ。コンクリートタンクで熟成させた後、更に古い225Lのオーク樽に移し替えて12か月間熟成。亜硫酸はアルコール発酵前のプレスしている際に2mg/L添加。
■生産者情報
[本拠地]フランス ルーション
[生産者]フレデリック・リヴァトン
[設立年]2004年
[栽培方法]ビオロジック、ビオディナミ
[所有畑]10.5ha
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。
※旧ヴィンテージ、過去のコメントです。
2018.1月下旬 試飲しました!(以下、スタッフの独断と偏見ありのコメントです)
果実感が大充実!ミネラルと酸に少々の酸化、深い旨みと複雑さが堪らない~!
【ティスティングメモより】【好き】 エキスの詰まったワイン!
【苦手】 青くて酸っぱい、 スグキみたいな赤が苦手。
フリンティー、スモーキー、ブランデーのような香り
蜜、ワックス、みりん (←すべて酸化のキーワード)
お屠蘇のような旨味・・・なんと説明したら美味しさが伝わるのか。
一見すると酸化したワインなのだけど、深い旨みと複雑さが堪らない白。
白身魚の昆布締めや熟成魚に合わせてみたいです。
【好き】華やか、柔らか、滋味深いワイン
【苦手】重すぎてテンション低い ものや、薄すぎて水っぽいワイン
抜栓二日目にティスティングしました。色が濃いです。
同時に入荷したベジョーヌ同様にミネラルの香りを感じます。火打石のようで、シスト土壌ときいて納得しました。
飲むと口当たりはまろやかで、南国のフルーツのような果実味が充実しています。旨味もたっぷり、口の中いっぱいに広がる感じ!酸と塩気の塩がいい塩気で美味しいです。
もともとリヴァトンは赤も白も大好きな生産者なんですが、改めて好きを再確認しました!
【好き】 酸とミネラルもしっかりある薄甘白ワインが大好物。 マセラシオンしたバランスのいいワインも好き。
【苦手】 苦みが強いワイン&石油香は×
抜栓後すぐに試飲しました。
色合いはライトイエロー。スモーキーな香り、火打石の香りがミネラルを感じさせます。
旨味もたっぷりで、甘味を感じる果実味、そして酸と塩気も充分。素晴らしいバランスだと思います。
【好き】 バラ紅茶&赤紫蘇系の赤とロゼに目がない
【苦手】 樽香&ピピドシャ、アルコール感が目立つワイン
3日目に試飲。青いトマトやほおずき、あとは柑橘系の香り、ライムやスィーティのジュース。
全体的にベジョーヌよりも優しい印象で、酸やミネラルたっぷり、フルーツの甘味が一体となってポカリスエットのような身体に染み込む質感。
うっかりごくごく飲んでしまいそうなほど優しい癒し系のワインでした!