ツヴァイゲルトからメルローへと組み合わせが変化したレボリューションレッド。
以前のナツメグやクローブのようなスパイス香は息をひそめ、赤果実とタンニンの微粒子、香りの引力を持っているような錯覚。ダークチェリー、ブルーベリー、鮮やかな酸を伴って伸びやかに大きく広がります。
奇跡の年2021年がベースに加わっており、現時点から楽しめるバランスの良さ。わずかなグリーンノート、ランダムに跳ねるタンニンが描く輪郭の立体感、品種や時間を重ねていくレボリューションの表現力があります。
オーストリア ナチュラルワインの先駆者30年以上健全な状態の畑とブドウ
オーストリア最大のワイン産地、ヴァインフィアテル。この地に居を構えるヨハネス・ツィリンガー。現当主ヨハネスの父ハンスは1980年代に既にオーガニック栽培に回帰しており、オーストリアにおけるナチュラルなワイン造りの先駆者のひとりです。畑と葡萄は30年以上、健全な状態で活力を与えられています。2013年、ヨハネス・ツィリンガーはワインにより葡萄の生命力と香りの力を反映させるため、新たな畑を開墾しました。設備は一新され、ワインはこれまで以上に自由な熟成を経ることとなりました。ツィリンガーでは新旧合わせた手法を採用しています。(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]オーストリア ヴァインフィアテル
[タイプ]赤・辛口
[品種]レースラー(2018~2021年)、メルロー、カベルネ・フラン(2019~2021年)(平均樹齢25年)
[土壌]粘土質とレス土壌
[アルコール度数]12.5%
[醸造について]天然酵母で自発的な発酵、レースラーは短い果皮浸漬、古い大樽で熟成。メルローは全房のまま500Lの大樽とステンレスタンク。カベルネ・フランは開放式発酵槽で短い果皮浸漬発酵。ソレラ・システム。アカシア樽、オーク、1000Lのアンフォラなど熟成。ソレラ・システム。
■ワイナリー情報
[本拠地]オーストリア ヴァインフィアテル
[栽培について]ビオディナミ農法
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。
過去のコメントです。
2023.8月下旬に試飲しました!(以下、スタッフの独断と偏見ありのコメントです)
穏やかで口当たりがいい!
【ティスティングメモより】【好き】 ワインってブドウからできてるんだなと感じられるチャーミングなワイン
【苦手】 口が尖ってしまうほどの酸味と苦みが強いワイン
抜栓2日後に飲みました。
明るくうすい赤紫。
華やかです。一瞬のキャンディのような香りの後に、ザクロやプルーンの凝縮したニュアンスがあります。若い木やミントのすっきりしたハーブもあって、いろいろな香りが感じられます。
アタックは果実の優しい甘さを感じますが、すぐに穏やかな酸味が広がってきます。中程度のボリュームで口当たりが良く、いわゆる飲みやすいワインといえます。さらっとしたタンニンで、アフターは酸味が引っ張ります。
サンマやカツオなどの赤身のお魚のお刺身と合わせてみたいです。