黄色果実、新鮮な黒コショウ、ハーブ、冷涼なミネラル、複雑で深みのある味わい。
困難を伴った年にもかかわらず最高傑作となった2017年。
春先から熱量の高い年となった2018年は、冷涼なレモンとスパイスの典型を越えて
10年単位での長期熟成すら想像させるこの品種の可能性を示唆しています。
典型的な柑橘香は温暖に熟した影響もあり温州ミカンを思わせる果実味。
白コショウではなく蜜を伴うパンデピス。エキスがたっぷりとした液体を想像させてくれます。
驚くほどに粘性が低く軽快に液体が流れて口の中を満たしていきます。
追いかけるようなレモンスプレッド、ビターなマーマーレードジャム、ミックススパイス。
膨らむような果実、オレンジワインというほどではないが果皮浸漬に由来する果皮ごと煮込んだような旨味。現段階から全開で楽しめるのが凄い。
オーストリア ナチュラルワインの先駆者 30年以上健全な状態の畑とブドウ
オーストリア最大のワイン産地、ヴァインフィアテル。この地に居を構えるヨハネス・ツィリンガー。現当主ヨハネスの父ハンスは1980年代に既にオーガニック栽培に回帰しており、オーストリアにおけるナチュラルなワイン造りの先駆者のひとりです。畑と葡萄は30年以上、健全な状態で活力を与えられています。2013年、ヨハネス・ツィリンガーはワインにより葡萄の生命力と香りの力を反映させるため、新たな畑を開墾しました。設備は一新され、ワインはこれまで以上に自由な熟成を経ることとなりました。ツィリンガーでは新旧合わせた手法を採用しています。(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]オーストリア ヴァインフィアテル
[タイプ]白・辛口
[品種]グリューナー・ヴェルトリーナー(樹齢55年)
[土壌]砂岩質
[アルコール度数]12.5%
[醸造について]天然酵母で自発的な発酵、500Lのアンフォラで果皮浸漬。圧搾後、700Lのアカシア樽発酵。温度管理せず。20か月熟成。
■ワイナリー情報
[本拠地]オーストリア ヴァインフィアテル
[栽培について]25年間有機無農薬、5年間ビオディナミ
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。