丸く球体を描き強烈な引力を持って引き込み、酸のトーンはしっかりと腰高で要素が口の中でいっぱいに広がり複雑なのに難解さがありません。
余韻は及ばないですがアタックだけならヴォーヌ・ロマネの女性生産者を彷彿とさせます。
新世代の旗手となる造り手ヴァーゼンハウスは、ドイツの南西部にあり、フランス国境も近く、アルザスのコルマールへは車で約1時間、ブルゴーニュのボーヌへでも約3時間で行ける場所です。
蔵の名前「ヴァーゼンハウス」はクリストフが育った家と農園に付いていた名前で、町から外れ、牧草地や畑に囲まれたヴァ―ゼン(畑や草原の意味)の家という意味です。
クリストフの両親は農業・酪農に関わっており、「ヴァ―ゼンハウス」で自然、農業とブドウ畑に囲まれて、子供の頃からオーガニックやビオディナミに触れていました。
2013年、オーストリアの首都ウイーンに留学して農業大学に通っていたクリストフはベルナール・ファン・ベルグ(現在ワイン造りはしていない)にて研修を始め、アレクサンダーと出合います。
その後ブルゴーニュの錚々たる造り手で研鑽を積んだクリストフとアレクサンダーは2016年の初頭に急斜面で機械が入れないブドウ畑を手に入れ、自社畑のブドウと買いブドウで念願のワイン造りをスタートさせました。
世界的にも非常に注目されるバーデンで、早々にカルト的な注目を集める造り手ですが、毛細血管のように張り巡らされた細やかな構造は、このワインの潔癖でストイックな一面を如実に反映しています。驚くほどのポテンシャルの高さ、訴えかけてくるような外交的なワインとは性格が異なりますが、じっくりと向き合うことにより、向き合った時間以上の価値を教えてくれるワインです。
(インポーター資料より)
※少量入荷の為、お一人様2本とさせていただきます。
■ワイン情報
[産地]ドイツ・バーデン地方
[タイプ]赤・辛口
[品種]シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)100%(樹齢15年と20年)
[アルコール度数]12.5%
[土壌]砂質土壌、黄土(レス)土壌
[醸造について]収穫後、ケースのまま10℃に冷却。2022年は30%全房で醸造。除梗した葡萄は木製タンクで10日間の低温浸漬。破砕、ピジャージュ施さず。温度が上昇した次の8日間は毎日軽いピジャージュ。合計18日間のキュヴェゾン。圧搾後、別々の樽で熟成。熟成は228Lのフランス産オークの古樽で14か月。収穫から醸造中はSO2無添加。フィルター無し、コラージュ無し。ボトリング時にSO2をごくわずかに添加。
■ワイナリー情報
[本拠地]ドイツ・バーデン地方
[生産者]クリストフ、アレクサンダー
[所有畑]2ha
[栽培について]自社畑は有機栽培で、ビオディナミも少しずつ取り入れている
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。
※旧ビンテージ(2017年)過去のコメントです。
2019.4上旬 試飲しました!(以下、スタッフの独断と偏見ありのコメントです)
ドイツバーデンより
シュペートブルグンダー=ピノ・ノワール
【ティスティングメモより】
【好き】 ミネラル・塩味・シャープな酸味のワイン、ドイツワイン。
【苦手】 還元熟成香、過度な味わい
抜栓後2日目に試飲しました。
ドイツのナチュールピノを楽しみにしていました。
小さな赤系果実、深紅の薔薇、上品な砂糖菓子やメレンゲの香りが拡がります。
透明感があり飲み心地スムーズ、丸みのある滑らかなタンニン、ほんのり甘やかな味わい。
熟成の短いチーズや酸味のあるパンがあったら嬉しいです。