黄色い果実、塩気、押し上げるような長い余韻。個性的な白ワインです。
甘露と呼びたくなる熟した黄色い果実、カルダモンのような爽快な香味、ライムの雫。
上顎を押し上げるような垂直に突き抜ける香りの柱。
ミクロン単位に細く伸びる香りの繊維が束ねられていくようにパイナップル、蜜を形成
清涼に上昇していき重たさ、鈍重さがなく突き上げる疾走感。
ピノ・ブランの丸い果実とソーヴィニヨンの清涼感、頭で理解できても飲んで分解する無力さを知る。
余韻の広さ、パノラマ感、静かで穏やか、音もなく着地するような安心感。
パラグライダーがゆっくり着地するような世界観のあるフィニッシュ。
ヨハネスが開いたソーヴィニヨンブランの扉。
オーストリア ナチュラルワインの先駆者 30年以上健全な状態の畑とブドウ
オーストリア最大のワイン産地、ヴァインフィアテル。この地に居を構えるヨハネス・ツィリンガー。現当主ヨハネスの父ハンスは1980年代に既にオーガニック栽培に回帰しており、オーストリアにおけるナチュラルなワイン造りの先駆者のひとりです。畑と葡萄は30年以上、健全な状態で活力を与えられています。2013年、ヨハネス・ツィリンガーはワインにより葡萄の生命力と香りの力を反映させるため、新たな畑を開墾しました。設備は一新され、ワインはこれまで以上に自由な熟成を経ることとなりました。ツィリンガーでは新旧合わせた手法を採用しています。(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]オーストリア ヴァインフィアテル
[タイプ]白・辛口
[品種]ピノ・ブラン62%、ソーヴィニヨン・ブラン38% (樹齢35年)
[土壌]石灰質砂岩
[アルコール度数]12%
[醸造について]全房のピノ・ブランをアンフォラで発酵、圧搾後500リットルの木樽で熟成。 ソーヴィニヨン・ブランは全房のままNumenの古樽で発酵、そのままフロール(産膜酵母)と共に8か月熟成。瓶詰めの1か月前にブレンド。
■ワイナリー情報
[本拠地]オーストリア ヴァインフィアテル
[栽培について]ビオディナミ農法
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。
※旧ヴィンテージ過去のコメントです。
2022.3月中旬 試飲しました!(以下、スタッフの独断と偏見ありのコメントです)
ソーヴィニヨン好きにはたまらない!
【ティスティングメモより】

【好き】 アルザスワイン、ロゼ泡、フルーティなワイン 、揮発酸
【苦手】 タンニン強めのワイン
抜栓直後に試飲しました。
パイナップル、パパイヤ、スターフルーツといった南国系の果実に
青りんご爽やかな香りを感じます。
飲んでみると香りと同じような果実も感じますが、
燻製香やバーベキューソースなどスモーキーな香りを感じます。
ソーヴィニヨン・ブランは別名フュメ・ブランというシノニムがある所以を
実感しました!!(※フュメは仏語で燻製という意味)
ワインスクールなどでブラインドとかで出題されそうな味わいです。
酸がしっかりあるので真夏の暑い日によーく冷やして飲むとさっぱりしますね。
蕪やラディッシュなど水分が多い野菜のサラダと一緒にペアリングしたいです。
クレソンのサラダに柑橘系のヴィネグレットを合わせてもいいかもしれませんね♡