非常に複雑な味わいのワインです。クルミやセロリと同様にヴァニラの香り。余韻までスムーズに広がります。
キノコ、特にモリーユ茸のクリーム煮やカレースパイスを用いた料理、チーズなどと相性が良いです。
17歳からアルボワ各地の生産者の元で栽培、醸造を学びジュラの名匠ステファン・ティソの右腕としてティソのネゴシアンで10年間勤務したジェローム・アルヌーはその20年を越える経験値の高さと手腕を認められ、ジュラの真の醸造家“ジュラの化身”と称されています。
私たちがジュラで求める全てがジェローム・アルヌーのワインの中に見つかります。
"Jérôme Arnoux ジェローム・アルヌー"
栽培・醸造責任者である自身の名前を冠した“ジェローム・アルヌー”シリーズ。
ジェローム・アルヌーはブドウ畑を所有しており、その畑のブドウを「ル・セリエ・デ・ティエルスリーヌ」が買い取る形でワインを造っています。
≪全力を、尽くす。≫
『私はワインについて独学者です。
モンティニーで育ち、母はアンドレ・エ・ミレイユ・ティソで働いていました。
私も毎週水曜日にはヴィニュロンのもとで過ごしたものです。
農業工学を学んだが、学校は役に立ちませんでした。
母は「じっとしてはいられないんだね」と言ったし、ステファン(ティソの跡取り)はわたしがちょっと恨んでいると気づいたけど。
彼は「きみの兵役が済んだ後、カーヴでの仕事を手ほどきしよう」と言った。
ステファンのもとでの10年の間にわたしはすっかりワインに夢中になってしまった。
その後、すでにビオディナミを取り入れていたシャトー・ド・シャヴァンヌに移って7年間修業をしました。
いっぽうステファンは1997年にle Cellier des Tiercelinesというアルボワとコート・デュ・ジュラの
ぶどうの買い付けとワインの製造・販売を行う会社を設立しました。
ステファンのドメーヌは成長を遂げ、取引に専念する時間はもうなくなってしまった。
そのため彼は2009年にブノワ・ミュランと手を組んで、わたしも2012年に戻ることになった。
わたしは3年間ステファンがネゴシアン業に集中できるように働き、14年にはステファンから彼の所有地をすべて買い取りました。
12年と13年はジュラには難しい年になった。十分にぶどうが獲れなかった。
そこで、ブノワと独自のワインづくりを模索することにしたのです。
僕のワインは、ドメーヌで栽培したぶどうを使って、キュヴェごとに分けていて、化学肥料等を使わず、無濾過で造っています。』
(Le Point Spécial Vin 2401 / Septembre 2018より)
「ワインの品質の80%は畑で作られます。
妻、エロイーズの献身的なサポートに支えられながら
私たちらしいワイン、ヴィンテージを反映させるために
ジュラの最も美しいテロワールからブドウを育てています。
私たちは楽しみながらワインを造っています。
願わくば皆様も私たちのワインを味わい、楽しんでいただければ幸いです。」
エロイーズ&ジェローム・アルヌー
(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]フランス ジュラ
[タイプ]白・辛口
[品種]シャルドネ80%、サヴァニャン20%
[土壌]トリアス紀の粘土質土壌50% バジョシアン紀の石灰質土壌50%
[アルコール度数]13.5%
[醸造について]除梗して12時間デブルバージュし空圧式で圧搾、野性酵母を使用して発酵。サヴァニャンは小樽、シャルドネはフードルと呼ばれる大樽でフロール(産膜酵母)と共に2年半熟成、サヴァニャンは補酒せず瓶詰め前にアッサンブラージュ。無清澄。軽くフィルターして瓶詰。
■ドメーヌ情報
[本拠地]フランス ジュラ
[設立年]1997年
[生産者]ジェローム・アルヌー
[栽培方法]ビオロジック
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。