香りは、樽由来のヒノキ、バター、バニラ。ハチミツの甘い香り。そしてほんの少しのパイナップル。はじめの方にすこし、湿った木材のような還元香がありますので、グラスにそそいでから、しっかりスワリングすること、もしくは、デキャンタ―ジュすることをお勧めします。
口に含むとしっかりとしたレモンのような酸が特徴的です。
揮発酸や酢酸は皆無ですが、今年や来年よりも酸味がすこしつよいです。
味わいは余韻も長く國津には珍しく骨格のありのしっかり厚みのあるワインになりました。
とくに早めに飲まれるお客様はアクアパッツアなど魚介系または、
バターなど使ったお料理と合わせてお楽しみ頂ければと思います。
山形県のN氏によって栽培された、白用醸造用品種100%で造っています。
商品名「En este cabo crecen buenos menbrillos」は、頑張って変換解読すると生産者の名字になります。
「ヨーロッパに負けない日本でしかできない醸造用葡萄を目指す事」をテーマに、しっかりした収量制限と、ぶどうにあった樹冠での管理、また光合成をしっかり行えるようにビニール被覆をせず、路地、x字仕立て、短梢一文字仕立てと木の樹勢にあわせた、管理、緻密な新梢整理にて無駄なく葡萄達がしっかり太陽光線エお浴びて育つように栽培をされております。
また収穫に関しましても、しっかり完熟させるため、房全体でなく、畑のすべての房の状態をチェックし、人間の決めるタイミングではなく、焦らず最良の時期で収穫します。
農薬に関しましては、有機、自然という概念はなく、一部化学農薬を使用されていますが、散布回数は極端に少なく、農薬はポイントのみの使用で、長年の経験を活かし、葡萄の気持ちによりそった、丁寧な栽培を心掛けておられます。
「葡萄8割人2割」という強い信念のもと醸造!
國津果實酒醸造所は、名張商工会議所をはじめ三重県名張市の沢山の人々に支えられ平成30年3月に設立を致しました。醸造所は名張市の協力のもと廃校となってしまった小学校を醸造施設として改修し利用しています。そして、醸造所のテーマは葡萄農家。
ワイン造りは、冬から早春に行われる葡萄の剪定から始まります。
農家さんが葡萄達と汗をかきながら一緒にワインになる事を目指し様々な壁を乗り越え手を取り合って長いシーズンを歩んでいきます。
そして醸造では、葡萄と農家さんの意見を尊重し畑をしっかり表現できるようなワインになるよう全力でお手伝い。その為、ワインは「葡萄8割人2割」という強い信念のもと醸造を行っています。
(ワイナリー資料より)
[産地]山形県
[タイプ]白・辛口
[品種]山形県産のブドウ(品種による先入観なくワインを味わって欲しいという造り手さんの思いから、品種名は非公開となっております)
[アルコール度数]12%
[醸造について]ホールパンチプレスし、デブルバージュ。醸造中に一度だけルモンタージュ、澱引き、ステン貯蔵、2樽/2つのステンレスタンクで貯蔵
■ワイナリー情報
[所在地]三重県名張市神屋
[設立年]平成30年3月1日
[醸造責任者]中子統雄
※2022年3月下旬に訪問しました。
blogよりご覧いただけます。
2024.10月中旬に試飲しました!(以下、スタッフの独断と偏見ありのコメントです)
ジュラを彷彿させる、個性あふれるワイン
【ティスティングメモより】
【好き】 ワインってブドウからできてるんだなと感じられるチャーミングなワイン
【苦手】 口が尖ってしまうほどの酸味と苦みが強いワイン
抜栓直後に飲みました。
淡いゴールド。
注いだ直後は和柑橘の素朴で穏やかな香りです。徐々に、はちみつやべっこう飴のような懐かしく落ち着いた甘い香りもあがってきます。
すこーしグラスを回すと、酸化したリンゴ、ウィスキーの樽、ヒノキ、わずかにタールが
広がってまいります。
酸味はしっかりとありますが、とても穏やかで舌触りが良いです。やや酸化のニュアンスとキャラメル感もあって、なんだかジュラのワインを思い起こさせます。
アフターにコーンがありますが、3日後に飲んだ時も変化なく、安定しておりました。
ほほ~っと唸ってしまうほど、とても個性的で楽しめるワインです!
12か月くらい熟成のコンテチーズ。チーズフォンデュやホワイトソースを使ったお料理もよさそうですね。