果皮浸漬に由来する深みのある黄金がかった色調。抜栓直後はまさに酸欠状態を思わせる還元要素。
時間と共に分厚く重層的に沈み込む蜜やスパイスが現れます。
口に入れた瞬間、パンデピス、フェンネルシード、ハチミツが混然となって
渦状のエキスが大きく広がります。
わずかな酸化、揮発酸も躍動するエネルギーに飲み込まれ上書きされるエナジー。
完全にエキス化したタンニン、個々の要素が縦横無尽に絡み合う複雑さ。
フロールの無いサヴァニャンで嗜好性の高い個性的なスタイルですがポテンシャルを引き出したワインで圧倒的な魅力があります。
創業1968年のクロ・デ・グリーヴは、有機農法認証であるEcocert(エコセール)をジュラ地域で初めて取得したドメーヌです。私たちはCotes du Juraの地域に4ヘクタールを超えるブドウ畑を取得しています。白はシャルドネ、サヴァニャン、赤はピノ・ノワール、プールサール、トゥルソーです。ここは粘土質石灰質の土壌で日照に恵まれれば最高の果実を手に入れることができます。2017年4月、ブノワ・ミュランが他の希望者と共同でこの畑を取得しました。2017年は彼らにとって初めてのヴィンテージとなります。(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]フランス ジュラ地方
[タイプ]白・辛口
[土壌]粘土石灰質
[品種]サヴァニャン100%(樹齢30~45年)
[アルコール度数]13%
[醸造について]樹齢の若いサヴァニャンを樹から除梗して手摘みで収穫。デブルバージュで不純物を沈殿させた後、自然酵母を利用して発酵。
そのままステンレスタンクで25日間マセラシオン(果皮浸漬)。
最初の15日間はピジャージュ。果実の密度と温度をコントロールしながら、果皮と共に発酵。
無濾過無清澄。SO2(亜硫酸)無添加。
■ドメーヌ情報
[本拠地]フランス ジュラ地方
[生産者]ブノワ・ミュラン
[設立年]1968年
[農法]有機栽培
酸化防止剤無添加のワインでも発酵の際に「自然に」ごく微量の亜硫酸塩が生成されます。
そのため、裏ラベル等に「亜硫酸塩(酸化防止剤)含有」と表記されている場合があります。
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。