2021は非常に酸を持ったブドウを収穫できたため、モスカートの果実味やアロマに負けない繊細かつ
バランス感のある素晴らしい味わいです。
瓶内での醗酵も非常によく進み、適度な泡とフレッシュな果実とキレのある酸で、モスカートの美しい香りが残る完成度の高いフリッツァンテ。
ワイナリーの当主は、日本人である佐々木 ヒロトさんと理恵さん。1997年よりイタリアに移住し、これまで20年以上に渡り、イタリアと日本をつなぐ懸け橋として活動。彼が愛してきたものはイタリアの食であり伝統に結び付くワイン。
その素晴らしい造り手達との出会いによって、ワイン造りへの憧れは募ってゆき、その造り手たちと変わらない想いで畑に立ちワインを造る、新たな道に進む事を決意。
2017年、世界遺産でもあるイタリア北西部、ピエモンテ州ランゲ地方カスティリオーネ ティネッラと、その近くにブドウ畑を手に入れます。ワイナリーの名前「Lieto リエート」は、幸せや喜びを意味し、共にワイン造りを行う奥様の名前も重ねたものです。
センサツィオーネは土地の味わいを意識した白ワイン。樹齢50年にもなるこの畑を手入れし続け、素晴らしい状態で受け渡してくれた前オーナーへの敬意を込めたワインです。
モスカートとともに、混植された同じく樹齢50年前後のコルテーゼとブレンドして造られました。
コルテーゼが入ることにより、よりバランス感、飲み心地の良さを感じる味わいです。
ピエモンテの地品種として古くより栽培されているコルテーゼは酸が強く、かつてはモスカートと混植されるのがほとんどでした。そして、かつて単一品種を好む時代の流れで、コルテーゼを引き抜いてしまう生産者が多く、今では希少なブドウです。
カスティリオーネ ティネッラは、DOCでいう「Moscato d‘Aastiモスカート ダスティ」になるエリアという事もあり、畑には高樹齢のモスカート、コルテーゼが残る希少な畑。栽培は、彼がこれまで造り手達から学んだ事を生かしながら、土地に負担をかけない栽培方法を実践。中でも彼のワイン造りの「根幹」ともいえる、ダミアンの影響がとても強いことを明確に感じます。
収穫までに十分成熟を待ち、そして醸造から熟成、リリースまで時間を費やすことを怠らない成熟したワイン観とモノ造りの意志。これからが非常に愉しみな造り手の一人です。(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]イタリア・ピエモンテ
[タイプ]微発泡・白・辛口
[品種]モスカート・ビアンコ65%、コルテーゼ35%(樹齢30~56年)
[アルコール度数]13%
[醸造について]収穫後、除梗し約1か月、果皮とともに醗酵を行う。圧搾後、タンクにて約10か月の熟成。冷凍保存しておいたモスカートのモストを加え、ビン内再醗酵、そのまま約18か月の熟成、スボッカトゥーラ(オリ抜き)せずにリリース。
■ドメーヌ情報
[設立年]2017年
[農法]土地に負担をかけない栽培
[所有畑]0.8ha
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。