遅積みで収穫したブドウを使い、ヴァンダンジュ タルティヴでペティアンを造ってしまった非常に特殊なキュヴェ。キュヴェ名の通り(Ruche=蜂の巣)残糖が45gあります。
軽く濁りのあるオレンジ色の外観で、いかにも濃厚と言った色調。
マンダリンオレンジのジャムやマンゴーなどの南国系果実の凝縮した香りが前面に出ています。
甘さの強い、昔風オレンジジュースや、黄桃、オレンジのはちみつの味わい。
アフターに感じる金木犀の仄かなニュアンスがより複雑さを感じさせます。
残糖を感じますが、ベタつきや、重さを感じることは全くなく、
ワインに溶け込んだ揮発は、逆にアクセントとなり癖になる味わいになっています。
一瞬、甘い!と感じますが、しっかりと酸が支えている為、食後のデザートや食前にハムやサラミと合わせて、もしくは締めの一杯としてお勧めです。
2日目以降も不安定になる事は無く、安心して飲み進めることが出来ます。
サン イポリットの区画内で生態系が循環するように、1ヘクタール当たりの植樹は280本に抑え、葡萄以外の様々な樹木を植える事で、区画内に自然のバランスを造り出しました。
ストラスブールとコルマールの中間に位置する街、セレスタ郊外にあるサン イポリットでワイン造りを行っているドメーヌ ミューラー ケベルレは、1961年に設立された家族経営のドメーヌです。現在は4代目のダヴィッド ケベルレが27haの畑を引き継ぎ、伝統とナチュラルな手法を融合させ、ワイン造りを行っています。
3代目まではいわゆる伝統的なワイン造りをしていましたが、4代目のダヴィッドがナチュラルワインへ方向転換していく中で、クリスチャン ビネールが運営しているピルエット グループにも参加。
ピルエットのラベルで世間に自らのワインを出していく事で、ワインのレベルアップと販売を進め、グループに参加する事で生産者との情報交換や様々な勉強を行い、ダヴィッドのスキルアップにも繋がりました。
何年間か参加する事で徐々にナチュラルワイン的な造りの完成度を上げて行き、十分な経験を積んだ今回、晴れて独立する事になった期待の大型新人生産者です。
(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]フランス・アルザス地方
[タイプ]泡・オレンジ・やや甘口
[品種]ゲヴェルツトラミネール、ピノグリ
[土壌]花崗岩土壌
[アルコール度数]13.5%
[醸造について]ダイレクトプレスしたゲヴェルツトラミネールに全房発酵のピノグリをブレンド。ステンレスタンクで3年間のシュールリー熟成を経た後瓶詰め。残糖45g
■ドメーヌ情報
[本拠地]フランス・アルザス地方・サン イポリット
[創設]1961年
[所有畑]27ha
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。