収量を抑え、ブドウが完熟するまで収穫を遅らせたルケは、強烈な糖度の高さと芳醇すぎる香りを身にまとう。2022年は夏の猛暑＆水不足のヴィンテージ。非常に暴力的なアルコール（16％）を持ちながらも軽い、あふれんばかりの香りとアロマティックさ。そして揮発酸も高くも負けていない果実と酸のバランス。香りが強くアロマティックであるが故の「単調さ、イージーさ」を、過熟＆アグレッシブな醸造によって「複雑さ、奥行き」を感じる唯一無二のルケ。

アスティの北東に位置するカスタニョーレ モンフェッラートの町。この土地に残る地品種である黒ブドウ「Rucheルケ」、DOCGを取ったことで一時期話題を集めましたが、生産地域は小さく、ルケを栽培・醸造している造り手は極僅か、希少なエリアでもあります。

当主であるジャンカルロ・ボルトリンは、都会での暮らしより自然の残る環境、農業を営む暮らしを求め、2007年にヴィアリージの土地、放棄されていた小さな家と3haのブドウ畑を手に入れました。
2009年にルケ、バルベーラ、グリニョリーノを植樹、2013年より徐々にワイン造りを開始。 農業やワイン造りは全くの素人だったジャンカルロ。
「自分たちが暮らし、作り、食べる。土地に根付いた暮らしをしたい」、という強い想いのもと、畑では一切の薬品や化学肥料を使用せず。
ブドウ畑で唯一、銅と硫黄物を最低限使用する農業。醸造については、2015年より独学をベースに一切のコントロールをしない醸造方法を始めました。 カッシネッタのワインを支えているのは、経験値でも醸造テクニックでもない、溢れんばかりの素材（ブドウ）への信頼感です。（インポーター資料より）

■ワイン情報
[産地]イタリア　ピエモンテ
[タイプ]赤・辛口
[品種]ルケ100％（樹齢13年）
[土壌]石灰質、粘土質、砂質
[アルコール度数]15.5％
[醸造について]収穫後、果皮と共に約2週間の醗酵。圧搾後、ステンレスタンクに移し、酸欠状態にならないよう、こまめにオリ引きを行いながら12か月の熟成。

■ドメーヌ情報
[本拠地]イタリア　ピエモンテ
[生産者]ジャンカルロ
[栽培方法]ビオロジック（銅と硫黄物を最低限使用にとどめた有機的な農業）
[所有畑]3ha

魅惑のアロマを持つ珍しい土着品種ルケ！

【好き】 軽やかでチャーミングな赤、ミネラル豊かな白
【苦手】飲み疲れするような重いワイン

抜栓3日後に飲みました。

色は綺麗なガーネット。
ドライレーズン、カカオ、スパイスにスミレの花など、アロマティックで魅惑的な香りが広がります。
口に含むと、高アルコールのならではのボリューム感はありますが、果実、甘み、酸のバランスが良くスルッと喉を通ります。が、喉を通った後に胃で感じるアルコール感。さすがアルコール度数15.5％、あまりアルコールに強くない方がもし空腹で飲んだら危険な飲みごたえです。（飲み過ぎ注意、お気お付けください！）
明るい印象かつエレガントな味わいで、大き目のワイングラスでゆっくり味わいたいワインです。

こちらはルケ ディ カスタニョーレ モンフェッラートというイタリアの「DOCG」に格付けされているワインですが、生産地域は小さく、ルケという土着品種は希少な品種だそうです。
珍しいワインをお探しの方や、少し甘みがありドライレーズンのような風味があるので、アマローネやリパッソのワインがお好みの方におすすめです！

ビーフシチューなど煮込み料理や、ジビエのグリルと合わせていかがでしょうか。