シナモンやフェヌグリーグの清涼感、赤果実が淫靡に変化するグラデーションの魅了します。柔らかく、とろみがあるかと錯覚する全房ピノの最高峰にも似た質感。余韻に現れる果実の鮮やかさが消えないので残像を結びます。
2022年から加わった新キュヴェとなります。
新世代の旗手となる造り手ヴァーゼンハウスは、ドイツの南西部にあり、フランス国境も近く、アルザスのコルマールへは車で約1時間、ブルゴーニュのボーヌへでも約3時間で行ける場所です。
蔵の名前「ヴァーゼンハウス」はクリストフが育った家と農園に付いていた名前で、町から外れ、牧草地や畑に囲まれたヴァ―ゼン(畑や草原の意味)の家という意味です。
クリストフの両親は農業・酪農に関わっており、「ヴァ―ゼンハウス」で自然、農業とブドウ畑に囲まれて、子供の頃からオーガニックやビオディナミに触れていました。
2013年、オーストリアの首都ウイーンに留学して農業大学に通っていたクリストフはベルナール・ファン・ベルグ(現在ワイン造りはしていない)にて研修を始め、アレクサンダーと出合います。
その後ブルゴーニュの錚々たる造り手で研鑽を積んだクリストフとアレクサンダーは2016年の初頭に急斜面で機械が入れないブドウ畑を手に入れ、自社畑のブドウと買いブドウで念願のワイン造りをスタートさせました。
世界的にも非常に注目されるバーデンで、早々にカルト的な注目を集める造り手ですが、毛細血管のように張り巡らされた細やかな構造は、このワインの潔癖でストイックな一面を如実に反映しています。驚くほどのポテンシャルの高さ、訴えかけてくるような外交的なワインとは性格が異なりますが、じっくりと向き合うことにより、向き合った時間以上の価値を教えてくれるワインです。
(インポーター資料より)。
※少量入荷の為、お一人様1本とさせていただきます。
■ワイン情報
[産地]ドイツ・バーデン地方
[タイプ]赤・辛口
[品種]シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)100%(樹齢25年と50年)
[アルコール度数]12.5%
[土壌]石灰質
[醸造について]収穫後、ケースのまま10℃で冷却。40%全房。全房の葡萄は木製タンクでマセラシオン・カルボニック10日間。温度が上昇した次の10日間は毎日軽いピジャージュ。合計20日間のキュヴェゾン。
熟成は228Lのブルゴーニュ産オークの古樽で16か月、その後ステンレスタンクで1か月間。収穫から醸造中はSO2無添加。フィルター無し、コラージュ無し。ボトリング時にSO2をごくわずかに添加。
■ワイナリー情報
[本拠地]ドイツ・バーデン地方
[生産者]クリストフ、アレクサンダー
[所有畑]2ha
[栽培について]自社畑は有機栽培で、ビオディナミも少しずつ取り入れている
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。