鮮やかな明るい紫ガーネット色、ブラックチェリーやカシス、スミレ、火打石の香り、丸みのあるバランスの良いアタックにジューシーな果実味とほのかな酸味、タンニンと苦みが心地の良い味わいです。
トゥーレーヌのビオディナミのパイオニア、ブルノ・アリヨンの後継者
Pouiile(プイエ)という村の対岸にhesse(テゼ)という村があり、AOC Touraine。ビオディナミ実践者としてMichel Augeと同じくパイオニアだったBruno Allion氏という生産者がおります。そのビオディナミの大先輩のブルノがリタイヤに伴いワイン造りを辞める事を決めました。地元では、あの素晴らしい畑を誰が買うのだろうか?という話題で持ちきり。とっても良い状態ですから誰でも欲しがります。
その矢が当たったのは何とカナダ人とフランス人のカップルです。
ご主人のPaul Andre Risse氏は1976年、ストラスブールに生まれたフランス人。パリの大学院を卒業した後、カナダの大学院に留学します。5年半カナダに住み、そこで奥様と出会います。
彼女はカナダのケベック生まれ、大都会に生まれましたがワイン造りをしたくて、2012年フランス・モンペリエ大学で醸造学を学ぶ。2014年イタリアのピエモンテでワインの勉強をしてマスターを取得。2015年カナダに戻りワイナリーに勤めました。その時に2人は出会い一緒にワインを造る事を決意し、2016年ボルドーのシャトーパルメで4月から9月まで働きました。
やはりナチュラルワインを造りたい!と2016年の秋に2人はANJOUのMarc Angeliの所で収穫を手伝いました。
Marc にロワールでワインを造りたいと相談したところ、ブルノを紹介され、2017年2人はブルノの所を手伝います。ブルノも彼らを認め、彼らに20年以上ビオディナミで大切に守ってきた畑を委ねる事を決意。
こうやって同じ魂を持った人にバトンタッチをしたのです。(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]フランス ロワール地方
[タイプ]赤・辛口
[品種]ガメイ100%(平均樹齢53年)
[土壌]泥土、粘土、シレックス
[アルコール度数]13%
[醸造について]自生酵母。除梗後、スミマセラシオンカルボニック、水平式圧搾、グラスファイバータンクと古樽で発酵(ピジャージュ 3回・ルモンタージュ 2回)、225Lと350Lの古樽で熟成。無濾過・無清澄、SO2(亜硫酸塩)無添加。
■ワイナリー情報
[継承年]2017年
[栽培]ビオディナミ
酸化防止剤無添加のワインでも発酵の際に「自然に」ごく微量の亜硫酸塩が生成されます。
そのため、裏ラベル等に「亜硫酸塩(酸化防止剤)含有」と表記されている場合があります。
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。
2023.6月上旬に試飲しました!(以下、スタッフの独断と偏見ありのコメントです)
香り高い、フレッシュロワールガメイ!
【ティスティングメモより】【好き】 ミネラル・塩味・シャープな酸味のワイン、ドイツワイン。
【苦手】 還元熟成香、過度な味わい
抜栓翌日に試飲しました。
輝きのあるガーネットに近いアメリカンチェリーレッド色。
甘味のあるベリー系果実や深紅のバラ、熟れたスモモの香り。
口に含むと、やや凝縮した果実味が心地よく爽やかで、生き生きとした酸味とのバランスがいい感じです。軽めのタンニンが余韻にほんのりと残り、アクセントとなっています。
果実味と酸味がフレッシュで綺麗なガメイなので、気軽に普段のお家の食事と楽しめるワインです。焼鳥やバーベキューの時に飲みたいです。