例外的な年にのみ生産されるキュヴェ。最も古いコート デュ ピィにある樹齢100年超の樹と、フルーリーにほど近いエリアのル ドゥビィにある樹齢100年の葡萄から造られます。
このキュヴェはチェリー、甘草、スミレの香りは支配的で、特にチェリーや甘草のニュアンスを強く感じられます。
長期熟成のポテンシャルが非常に高く、最初の数ヶ月から楽しむ事もできますが、熟成させた後に飲むことをお勧めします。
フランス自然派ワインの父、マルセル・ラピエール。彼は、「自然派」と呼ばれるワインの礎を築いた人物であり、ボジョレーをはじめフランス各地で、彼の影響を受けた自然派ワイン生産者が活躍しています。
その偉大なる父の後を継ぎ、モルゴンの地、ひいてはボジョレーの地に深く根ざしたラピエール家のワイン造りを一手に担うようになったのは、マルセルの長男マチュー・ラピエール。
2005年からドメーヌで栽培・醸造を担い、マルセルとともに偉大なヴィンテージも最悪なヴィンテージも経験したマチューは、周囲の心配をよそにラピエールのワインを大幅に進化させました。
そのスタイルは「自然派ワインの原点」と呼ぶにふさわしい純粋で緻密な味わいで、古くからラピエールのワインを知る人曰く、1990年代初期のマルセル・ラピエールのワインのようだとか。
栽培においては、その土地の個性を十分に活かす為に、化学肥料や除草剤、殺虫剤などを用いず、健全で質の高いブドウを得る為に1981年からビオロジックによる栽培を行っており、収穫においては完全な手作業を実践しています。
この事は、安価で大量生産型のワインが当たり前となってしまったボジョレーにおいては、割の合わない手間のかかる作業と言えますが、ドメーヌの哲学、想いを表現するためには無くてはならない重要なプロセスです。
収穫されたブドウは、印象的な天井画が描かれた醸造所に運ばれ、果皮などに付着する自然酵母の働きによって発酵させます。セミ マセラシオンカルボニックを採用し、じっくりと時間をかけて果汁がワインとなっていくのを見守ります。
瓶詰めは原則ノンフィルタで行われ、顧客の要望に合わせて亜硫酸の添加したり、しなかったりします。(インポーター資料より)
※このワインには蝋封が使用されています。ワインオープナーのスクリューを直接差し込み、引き上げるとスムーズです。
■ワイン情報
[産地]フランス・ボージョレ地方モルゴン村
[タイプ]赤・辛口
[品種]ガメイ100%(樹齢約100年)
[アルコール度数]13.5%
[醸造について]手摘みで収穫後、セミ マセラシオン カルボニックで全房発酵を15日から36日間。228Lの古樽で約9か月間熟成させた後に瓶詰。
■ドメーヌ情報
[本拠地]フランス・ボージョレ地方モルゴン
[収穫]完全な手作業
[畑]1981年からビオロジック
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。
2015年6月上旬にマルセル・ラピエールを訪問してきました!
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