21年はオーストリアのオーガニック生産者から購入したブラウフレンキッシュを使用しましたが22 年は本来のシュペートブルグンダーのみをステンレスタンクと古樽で発酵・熟成しました。紫を帯
びたルビー色、赤スグリやラズベリー、イチヂク、プルーン、ユーカリ、ミントのアロマを感じます。果実味の甘さを感じるアタック、高い酸味、軽やかで冷涼な味わいです。
ヤン・マティアス・クラインはシュタッフェルター・ホフ、862年創業のドイツ最古のワイナリーで、かつ世界最古の会社の一つとして名を連ねるファミリーに生まれました。父親は1960年代からこの地域では珍しくオーガニックでの栽培を開始し、2012年に全ての畑においてビオの認証を受けました。ヤンが家族のワイナリーで本格的に働き始めて15年をこえ、2014年より醸造においてももっとストイックに酸化防止剤の使用を抑えることに努め始め(この土地では皆無です)、自らの名前ヤン・マティアス・クラインを冠した新しいプロジェクトをスタートさせました。
これはシュタッフェルター・ホフのスタイルとモーゼルの典型的なスタイルとも全く異なり、彼に言わせると違いはいたってシンプル、3点のみだといいます。
①濾過しない
②清澄しない
③亜硫酸を添加しない
家族の所有する畑は約10haでリースリング75%、ミュラートルガウ10%、ソーヴィニヨンブラン4%、ピノノワール5%、残りはポルトギーザ―、ミュスカ、ゲレントが植わっております。
この畑の中から選りすぐった区画2.5haのブドウ畑からヤンのワインは造られます。1haに満たない場所もあり生産本数は2,000本から10,000本程という少量生産。
キュベ名は全て、彼のユーモアがたっぷり表現された名前になっています。ニルヴァーナの曲をワイン名に使っていることから、彼は10代の頃から大のグランジやミクスチャーロック好き。
特にレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、ビースティ・ボーイズ、メタリカなどがフェイバリットだったようです。彼のカーヴの横には酒場兼ライブハウスが併設されており、バンドを呼んではライブ・パーティも行っているようです。
偉大なファミリーの未来の階段を自分が築いていく、この誇らしく素晴らしいチャレンジと重圧を40代となり抱きしめることができるようになったそうです。だからこそ、この歴史あるモーゼルの地でナチュラルワインの新しい歴史の1ページをも書き始めることができたのでしょう。
(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]ドイツ モーゼル
[タイプ]赤・辛口
[品種]シュペートブルグンダー 100%
[土壌]スレート 粘土石灰
[アルコール度]11.5%
[醸造について]自生酵母にて、ステンレスタンクと古樽で発酵・熟成 SO2(亜硫酸塩)無添加
■ドメーヌ情報
[本拠地]ドイツ モーゼル ベルンカステラル・ヴィットリッヒ地区
[生産者]ヤン・マティアス・クライン
[栽培方法]ビオロジック
[所有畑]10ha
酸化防止剤無添加のワインでも発酵の際に「自然に」ごく微量の亜硫酸塩が生成されます。
そのため、裏ラベル等に「亜硫酸塩(酸化防止剤)含有」と表記されている場合があります。
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。
※旧ヴィンテージ、過去のコメントです。
2022.7月上旬に試飲しました!(以下、スタッフの独断と偏見ありのコメントです)
凝縮した果実味と酸味の美しいドイツのピノ・ノワール!
【ティスティングメモより】【好き】 ミネラル・塩味・シャープな酸味のワイン、ドイツワイン。
【苦手】 還元熟成香、過度な味わい
抜栓後すぐと翌日、翌々日に試飲しました。
透明感のあるダークチェリーレッド。
想像していたよりも色調も香りも濃いめ。
ストロベリーホワイトチョコのような甘やかさと、香木やワイナリーの埃、漢方の香り。
口に含むと小梅、赤系ベリーの瑞々しい果実味に生き生きとした酸味がとても爽やかでバランス◎です。
果実の凝縮感がありますが、アルコールは低めで質感が軽いので暑い日でも、ルンルンで飲める赤ワイン!
冷やしつけ鴨南蛮と一緒に飲みたいです♪