2022年は多雨でとても暑い夏でした。クリアなオレンジ色、あんずやミネラル、黒糖のアロマ、アタックの酸とドライキウイの果実感の後にはタンニンが押し寄せ、中盤は瑞々しさが感じられるクリアな味わいのアフターです。
カヘティ地方マナヴィ村にあるギウアシュヴィリ家が経営する「Giuaani(ギウアーニ)」は設立年が分からない程、大昔からワイン造りに携わってきた歴史を持つ家族によって守られてきたワイナリーです。
4代前(1894年生まれ)が誕生した頃には庭に5つのクヴェヴリが転がっていたそうです。
1965年生まれの現オーナー、カハ・ギウアシュヴィリがワイン造りを始めた頃は、代々受け継がれてきた伝統をベースに新しいテクノロジーを取り入れようと動き出した流れの真っただ中でした。
カハはそれらの歴史を汲み取り、毎日の連続した仕事によって生み出されるワインをビジネスとするため一念発起し、2010年にギウアーニを設立、住居のある敷地内に醸造施設を整えました。
そして2014年にはギウアーニとして初めての収穫を迎えました。現在は20haの畑と広い敷地内に整った醸造設備を完備、安定した経営基盤の下、ゆとりを持ったワイン造りを行っている印象です。
醸造はトーマス・コントポスが担当しています。畑は出来るだけ自然な栽培方法で管理し、醸造段階ではプレス機を使用せず除梗・破砕したブドウを低温で醸し、それぞれのタンクやクヴェヴリで発酵熟成、酸化防止剤は控えめに添加という手法を取り入れています。
オーナーが方向性を定め、トーマスを初めとする優秀な40歳代のスタッフ中心に伝統と革新が調和した技法で様々なタイプのジョージアンワインを造り続けています。
安定した品質と抜群のコストパフォーマンス、奇抜さではなく、穏やかでエキスが詰まったギウアーニのワインを是非体験してください。(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]ジョージア(グルジア)カヘティ地方
[タイプ]オレンジ・辛口
[品種]ルカツィテリ100%(手摘み/平均33年)
[アルコール度数]12.5%
[醸造]自生酵母にて除梗後、20hlのクヴェヴリで6か月間醸し、空気圧式圧搾、クヴェヴリで発酵、クヴェヴリと15hlのステンレスタンクで熟成、無濾過・清澄あり
■ワイナリー情報
[本拠地]ジョージア(グルジア)カヘティ地方
[土壌]茶褐色の砂利
[栽培方法]ビオロジック農法
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。
2025.1月上旬に試飲しました!(以下、スタッフの独断と偏見ありのコメントです)

瑞々しくて穏やかなオレンジ
【ティスティングメモより】

【好き】 ワインってブドウからできてるんだなと感じられるチャーミングなワイン
【苦手】 口が尖ってしまうほどの酸味と苦みが強いワイン
抜栓直後に飲みました。
ウィスキーの水割りの色です。きれいですね。アンバー色。
香りは穏やかです。柑橘系フルーツが控えめに香ってきます。オレンジが入ってます。
樽香に似た(樽は使ってませんが)少し香ばしい感じ。
味わいは軽快で瑞々しさがあり、心地の良い酸味が広がります。かつおだしのような旨味があとからやってきますが、アフターはさらりとしています。
軽いフェノリックスを感じます。
オレンジワインはお料理の守備範囲くて重宝します。
鳥の水炊きはいかがでしょうか。ポン酢と相性がいいように思います。