2014年より新たにリリースされたキュヴェのレ グランド アテ。
畑の立地は、マドモワゼル Mの区画から少し野道を進んだところにある区画。
本来であればプイィ フュメを名乗れる区画ですが、Vin de Franceでのリリースとなります。
クリアで濃さを感じるレモンイエローの外観。抜栓直後から非常に凝縮した香り。
黒糖、ザラメ、パッションフルーツ、ライチなど南国を感じるギュッと詰まったとろける様な香り。
味わいは香りとは真逆で、思いの外ドライな仕上がり。
清涼感のある心地良い酸が素晴らしく、アフターに感じる旨味を伴うビターなニュアンスが全体ををまとめています。
非常に素晴らしい出来になった今年のGrandes Hates。
直ぐ飲んでも熟成させても抜群な仕上がりになっています。
サンセールからロワール川を渡り、プイィ フュメの丘に向かう途中に、「ドメーヌ アレクサンドル バン」があります。彼は1977年生まれ。子供の頃、農業をしていた祖父を見て興味を持ち、農業学校に進みました。農業とは関係のない仕事をしていた父がナチュラルワインのファンであった事から、ワイン造りに興味を持ち、卒業後にブルゴーニュや南仏を始め、カリフォルニアのワイナリーでも研修を積み、メヌトゥー サロンの「ドメーヌ アンリ プレ」で醸造長を務めた後、2007年に畑を購入して独立しました。5haほどの広さから始めたワイン造りも現在は11haほどの広さになり、中生代ジュラ紀後期の地層であるキンメリジャンやポルトランディアン土壌を備えた畑から印象的な味わいのワインを生み出しています。
「本物のプイィ フュメ、サンセールは、よりピュアなワイン造りから生まれる。」そう信じた彼は、周囲の保守的な人々の懸念をよそに自分たちのワイン造りを突き進みます。畑で除草剤や殺虫剤、化学肥料などの化学物質を用いずにビオロジックやビオディナミによる手法でブドウを栽培、粒が小さくエキス分の凝縮したブドウを得るために収量を制限し、完熟しつつもバランスの良い酸を備えたブドウを得るために収穫時期を遅らせます。そのため、一部のブドウにボトリティス菌 (貴腐菌) が付くこともありますが、その貴腐菌がついたブドウも含めて収穫し、濃密な果実味と品の良い酸、繊細なミネラル感を備えた従来のソーヴィニヨン ブランやプイィ フュメの概念を超えたワインを生み出しています。
(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]フランス・ロワール地方
[タイプ]白・辛口
[品種]ソーヴィニヨン・ブラン100%(平均樹齢25年)
[アルコール度数]14.5%
[土壌]土質、砂質、石灰質の混ざったもの
[醸造について]自然酵母によって発酵させ、500Lの大樽にて熟成させ、厳密な濾過や清澄は行わず、SO2(亜硫酸塩)無添加
■ドメーヌ情報
[設立]2007年
[所有畑]11ha
[栽培]ビオロジック
酸化防止剤無添加のワインでも発酵の際に「自然に」ごく微量の亜硫酸塩が生成されます。
そのため、裏ラベル等に「亜硫酸塩(酸化防止剤)含有」と表記されている場合があります。
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。