色合いは濁りのある深いルビー色。ミュール、スミレ、バラの花弁、タバコの葉の香り。ワインは柔らかくしなやかでコクのあるジューシーな果実味が染み入るように優しく、重心の低い酸、洗練されたミネラル、繊細なタンニンの収斂味がきれいに溶け込みます。
レイナルドのトップキュヴェ。L'Insoumisは「権力などに従わない人、反抗的人間」という意味があり、エチケットの黒い羊は英語の慣用句で「(村の中の)厄介者」、すなわちランスミのメタファーになっています。
偉大なマエストロになる器を持った孤高の天才
元は経理士を務めていたレイナルド・エオレ。“ロワールの岩窟王”ことクロード・クルトワを師と仰ぎ、2004年にオルレアン、ロワール川の左岸の小さな村クレリ・サン・タンドレに2ha の土地を購入してドメーヌを始めました。(現在もクルトワの元で働いています)
彼はワインづくりをオーケストラ音楽に例えます。「フィネス」と「ミネラル」という音楽に向かってブドウ品種 10種類の演奏者とテロワールという楽器、そして、レイナルド本人が指揮者となりタクトを振る。ブドウが良い音色を奏でるために土日祝日関係なくほぼ毎日畑に出て作業をし、収穫という本番に備えます。そして、収穫は彼にとっての 最大のステージ!
「収穫日をたった 1 日間違えるだけで、今までの努力が全て台無しになる!」と言うだけあって、収穫時期の集中力は生半可じゃない。毎日 2 回畑に出てブドウの味を見ながら入念なチェックは欠かせません。ブドウを無事に取り入れると、レイナルドの指揮によるワインのオーケストラがスタート!彼のワインを見ていると、テロワールやミレジム頼りではなく、「こういうワインをつくりたい!」という彼の持つ明確な意思がきちんと味わいに反映されています。まさに偉大なマエストロになる器を持った男!(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]フランス・ロワール オルレアン クレリ・サン・タンドレ
[タイプ]赤・辛口
[品種]55%:カベルネフラン、コー、ガメイ、30%:ガスコン、ピノドニス、シラー、ピノグリ、15%:ピノノワール、ピノムニエ(樹齢7年~37年)
[土壌]シリス(硅砂、硅石)
[アルコール度数]13%
[醸造について]ファイバータンクで12日間マセラシオン。自然酵母でファイバータンクで1~6か月発酵。古樽600L、400L、228Lで30か月熟成。ノンフィルター SO2(亜硫酸塩)無添加
■ドメーヌ情報
[本拠地]フランス・ロワール オルレアン クレリ・サン・タンドレ
[設立]2004年
[農法]ビオロジック
[所有畑]2ha
酸化防止剤無添加のワインでも発酵の際に「自然に」ごく微量の亜硫酸塩が生成されます。
そのため、裏ラベル等に「亜硫酸塩(酸化防止剤)含有」と表記されている場合があります。
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。