濃いガーネット色、バラ、スミレ、赤スグリ、ラズベリーのアロマを感じます。若々しいアタックで柔らかいタンニンと中程度の酸が溶け込み、可憐な繊細さがあり仕上がりはエレガントですが、
味わいが丸みを帯びるまで熟成させたい逸品です。
コート・ド・デュラスは小高い丘が続く丘陵地帯にル・プティ・クロ・デ・ヴォンがあります。造
り手シルヴァン・ジュグラは高校を卒業後、醸造学校で勉強し21歳になった時にピク・サン・ルーのクロ・マリーでナチュラルワインの魅力に憑りつかれます。そこで3年間働いた後、奥様の出身地である南西地コート・ド・デュラスに居を移し、生活と自身の独立資金集めを目的に南隣の地域コート・デュ・マルマンデのカーヴ・コーペラティヴ(生産者協同組合)に勤め醸造を担当しながら経験を重ねました。そして遂に独立のチャンスを得たのは2011年、コート・ド・デュラスのネゴシアンからの出資を受け醸造所と畑を取得し、「自分の造りたいものを造る!」と栽培から醸造まで一人で手掛けています。
赤はブドウの状態を見ながら区画ごとに醸されます。樹齢が若く酸が乗りやすい畑のものはセミマセラシオンカルボニックを行いフルーティに仕上げ、高標高の樹齢が古いものは除梗せずに14か月間古樽で熟成する伝統的な醸造方法を取ります。赤白いづれもSO2は瓶詰時に極少量加えるだけで、醸造段階では一切使用しません。どのワインを飲んでも角の取れた優しいアタックで、果実の旨みがたっぷりと詰まっています。(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]フランス・南西地方コート・ド・デュラス
[タイプ]赤・辛口
[品種]メルロ100%(平均樹齢17年)
[土壌]粘土
[アルコール度数]13%
[醸造について]自生酵母にて、全房で醸し垂直式圧搾、25hlのグラスファイバータンクで4か月間発酵(2回ピジャージュあり)熟成、無濾過・無清澄
■ドメーヌ情報
[本拠地]フランス・南西地方コート・ド・デュラス
[設立年]2011年
[生産者]シルヴァン・ジュグラ
[栽培方法]ビオロジック
[所有畑]3ha
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。