自ら醸造した新キュヴェ、今回が初リリースです。
黄金色の美しい外観。抜栓直後から凝縮した花や果実の香りが飛び込んできます。黄色系の花や、桃のコンポート、砂糖漬けの花梨の様なネットリとした果実の香りに加え、フレッシュなマスカットの様な糖度の高い葡萄をそのまま絞った様な華やかな香りも加わります。徐々に、イーストやブリオッシュ、蜂蜜のようなニュアンスも感じられ、まるでシュナン ブランの様な熟度の高い香りに包まれます。
凝縮しながらも綺麗で美しい味わいで、しっかりと存在感のある酸と圧倒的なミネラルがある為、ソーテルヌの様な熟度と果実の凝縮感がありながら、美しい液体のまま飲み進められますが、アフターはしっかりとドライに仕上がっています。
重層的な味わいで、テクスチュアをしっかりと感じられる味わいは、大きめのグラスで時間を掛けて飲んでこそ真価を発揮するポテンシャルも兼ね備えています。
酸化的ニュアンスは全く感じられず、逆に蜂蜜のようなほんのりとした果実由来の甘いフレーヴァー。
ある意味、ソーヴィニヨンブランの個性を感じられない為、プイィ フュメで収穫されたことが信じられませんが、品種の個性よりもテロワールを純粋に表現しています。
サンセールからロワール川を渡り、プイィ フュメの丘に向かう途中に「ドメーヌ ・アレクサンドル・ バン」があります。
その当主アレクサンドルの長年のパートナーであるキャロリーヌが一生産者として独立。キャロリーヌ・ バンとしてワインをリリースする事になりました。
元々、キャロリーヌとアレクサンドルは醸造学校時代の同級生で、キャロリーヌ自体もワインを造りたいと言う希望はずっと持っていましたが、やっと2020年に初めてリリースする運びとなりました。
キャロリーヌの目指すスタイルは酸化的ニュアンスの少ない、美しくエレガントなソーヴィニヨン・ブラン。アレクサンドルとは違う、新たなバン家のワインをお楽しみください。(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]フランス・ロワール地方
[タイプ]白・辛口
[品種]ソーヴィニヨン・ブラン100%
[アルコール度数]13%
[土壌]砂質と石灰岩土壌
[醸造について]ダイレクトプレス、ステンレスタンクで発酵し、古樽で30か月熟成、SO2(亜硫酸塩)無添加
■ドメーヌ情報
[設立]2007年
[所有畑]11ha
[栽培]ビオロジック
酸化防止剤無添加のワインでも発酵の際に「自然に」ごく微量の亜硫酸塩が生成されます。
そのため、裏ラベル等に「亜硫酸塩(酸化防止剤)含有」と表記されている場合があります。
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。