色合いは明るい琥珀色。香りは杏子や黄桃、蜜柑の果実に、紅茶やシナモン、トースト、タバコなどが複雑に香る。味わいは熟した果実味にしなやかな酸が全体を引き締め、フェノールからくる丸みと渋みが、奥深い旨味として感じられる。
F.O.S.とは、Fermented on Skins(果皮ごと醗酵)の略。日本の代表的な白ワイン用葡萄品種、甲州種を果皮や種と一緒に醗酵させました。複雑なアロマ、繊細な渋み。グラスに注ぐと、刻々とその味わいを変えていきます。歴史ある製法のオレンジ色のワインです。ココ・ファーム・ワイナリーでは2004年からつくりはじめました。(ワイナリー資料より)
■ワイン情報
[ブドウ産地]山梨県/甲州市、山梨市 山形県/上山市 長野県/高山村 群馬県/前橋市
[タイプ]オレンジ・辛口
[品種]甲州98%、プティ・マンサン8%
[アルコール度数]11%
[醸造について]除梗した葡萄にプレスした果汁を加えステンレスタンクへ入れ約2.5 か月間マセラシオン。除梗した葡萄を甕へ入れ約2.5 か月間マセラシオン。除梗した葡萄をステンレスタンクへ入れ約 2.5 か月間マセラシオン。2 日間スキンコンタクトし、そのフリーラン果汁をステンレスタンクで約 20 日間醗酵。
65%を木樽、35%をステンレスタンクで約 7~9 カ月熟成。その後、澱引きしてブレンドした。
■ワイナリー情報
[創業]1950年代、山の急斜面に葡萄畑を開墾
※旧ヴィンテージ、過去のコメントです。
2021.4月下旬 試飲しました!(以下、スタッフの独断と偏見ありのコメントです)
普段に気取らず飲みたい、日本のオレンジワイン!
【ティスティングメモより】【好き】 辛口・甘口問わず、綺麗な酸が感じられるワイン
【苦手】樽の香りやアロマティックな香りが強すぎるワイン
抜栓後すぐに試飲しました。
色調は明るいオレンジ色。柑橘系のポンカンやデコポン、ビワの果実の香り。口にふくむと香りの印象よりスッキリとした酸が広がり、そこにオレンジピールのような果皮のビター感が加わっていきます。
烏龍茶ような少し香ばしい雰囲気も感じられますが、前回のヴィンテージより、柔らかで穏やかな印象を受けます。
普段の食事と合わせやすいオレンジワインですが、中華風に鶏肉と青菜の炒め物や、この時期なら旬のそら豆やグリンピースなどの豆類と海老のさっと煮などと気取らずに合わせてみたくなりました。
【好き】 ミネラル・塩味・シャープな酸味のワイン、ドイツワイン。
【苦手】 還元熟成香、過度な味わい
抜栓3日後に試飲しました。
透明感があって輝きのある淡いオレンジ色。ダリアを連想させるような、やわらかくてきれいな色味にしばし見とれてしまいました。
枇杷、カリンのコンポート、ドライフルーツのような香りに、ほうじ茶や乾いた木の皮のようなスパイス香、複雑性に富んでいます。
一口目は軽快でドライな印象ですが、時間が経つにつれ果実味のまろやかさがでてきます。昨年2018年ヴィンテージよりも、アルコールのボリュームが控えめで上品な味わいです。
チキンの照り焼き山椒風味、カボチャの鶏そぼろあんかけ、豚肉と大根の煮物などオーソドックスな家庭料理と一緒に飲みたいです!!