僅かに濁りのある淡い琥珀色。りんごのコンポートや擦りおろしりんご、ドライアプリコット、黄プラムを想わせるやや充実感のある果実香に、ルイボスティーや甘草などの深みや複雑性を与える香り、炒り胡麻のような芳ばしさが感じられます。
僅かに舌をピリピリと刺激する程度の微細なガスが液中に溶け込み、軽快感のある飲み心地で、擦りおろしりんごやプラムなど甘酸っぱい果実味が口中へと広がります。
果肉感を想わせる凝縮した果実の風味に、甜茶のような甘やかさやドライハーブのニュアンスが感じられ、コク深さや奥行きのある複雑性に富んだ辛口の仕上がりです。
ドメーヌは2017年3月にマキシムと妻のイザベルと共に設立。
マキシムは醸造や栽培などとは無関係の家庭で育ちましたが、ワイン造りに興味を持ち、数年間Domaine Villetで働きました。
そこでは葡萄畑の仕事の価値と正確さを学びました。その後、Alice Bouvotで2年間働き、アリスの素晴らしい味覚と知識によって、醸造についての多くのことを学びました。
現在はモンティニーやアルボワ、ピュピアン、モンマランなどに合計0.8haの畑を所有しています。そのうち約60%がシャルドネ、その他はサヴァニャンやプールサール、セイベル、ピノ・ノワール、ガメイなどを栽培しています。2020年からネゴシアンも始めており(レ・バルバトラクス)、アルザスやローヌなどの葡萄を使用し醸造も行っています。
葡萄畑の仕事は殆ど手作業で、できるだけ病気に対する散布も少なくしています。収穫も手摘みで行い、葡萄畑で選果して、手動の垂直プレスを使用。純粋なぶ葡萄ジュースを得る為にプレスは優しくゆっくり、発酵は野生酵母で行います。殆ど全てのキュヴェはポンプを使わず、瓶詰めも重力によって行われ、亜硫酸も添加していません。栽培から瓶詰め等に至るまで、丁寧に手作業で行うことを意識しています。
まだ生産者として経験という歴史が浅く、収穫の状況も毎年同じではないため、造られるキュヴェも様々です。基礎にあるのは常に飲み易くあることで、実験的な挑戦も行いながらより希望に近づけるよう努力しています。彼は中学時代、ラタ・ポワルのラファエル・モニエの(当時中学校の社会科の教師)教え子だったそうです。ラファエルは、まさかマキシムがヴィニュロンになるとは不思議な縁だねと笑顔で語っていました。
(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]フランス ジュラ地方
[タイプ]微発泡・白・辛口
[品種]シャルドネ70%、セイベル30%
[アルコール度数]11.5%
[醸造について]シャルドネとセイベルを合わせてダイレクトプレスした後、ファイバータンクで発酵。残糖がある発酵途中で瓶詰めして5か月間発酵と熟成。
■ドメーヌ情報
[本拠地]フランス ジュラ地方
[生産者]イザベル・デライエ&マキシム・ランネイ
[設立年]2017年
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。