地球温暖化の影響が進んでいるためか、2019年は2003年や2015年の様な猛暑で畑仕事が大変だった年でした。しかし自分たち生産者は美味しいワインが造れたらそれを直ぐに忘れてしまう傾向にあるので、人の心理的側面を表したキュヴェ名を付けました。
淡いガーネット色。レーズンやカレンズ、ドライいちじくなど、ねっとり感のある甘やかなドライフルーツに、甘酸っぱい赤い果実の果汁を想わせる香りが混ざり合い、コク深い印象を受けます。淡い色合いから見受けられるように軽やかなミディアムタッチで、白ワインのように清らかに口中へと広がります。熟したザクロが弾けるような酸が感じられ、甘やかな風味や凝縮感がある果実味を引き締め、軽快感を掻き立てます。それでいて、口中には充実感や複雑性に富んだ味わいが長く留まります。現状では抜栓3日目には僅かに豆のニュアンスが現れますので、2日以内でお楽しみいただくことをお勧めいたします。
2016年ヴィンテージよりアンダース・フレデリック・スティーン個人の名前でリリースすることになりました。
Foxy Foxy Nature Wild Lifeを立ち上げたジャンマルク・ブリニョとアンダース・フレデリック・スティーンは、2015年の醸造を最期にそれぞれが違う道を歩むことになりました。目指すワインのスタイルや価格帯などが微妙に異なり、考えの差を埋めることが難しいとお互いが判断したためです。ジャンマルクは安い価格帯で多くの方々にとって親しみ易いものから、コアなファンが求める個性的なハイエンドモデルまでをいくつか造ることを提案していたのに対して、アンダースの考えは中間の価格帯で多くの人から受け入れられる、使い易いスタイルのワインを主体とすることでした。アンダースは、「ジャンマルクは良い友人であり、ワイン造りについて沢山のことを教えてくれた恩人でもある。彼に対しては感謝の念に堪えない。」と述べています。(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]フランス ローヌ地方
[タイプ]赤・辛口
[品種]カリニャン、シャルドネ、ソーヴィニョン・ブラン(ル・マゼルの葡萄を使用)
[アルコール度数]13.75%
[醸造について]シャルドネとソーヴィニョン・ブランはダイレクトプレスして、カリニャンのジュースをロゼ程度になるようにブレンド。その後、除梗したカリニャンを加えて6週間マセラシオン。600Lの樽で3年間の発酵、熟成。
■ドメーヌ情報
[本拠地]フランス ローヌ地方
[生産者]アンダース・フレデリック・スティーン
[設立年]2016年
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。