アルディッシュのナチュール界を牽引する
ジル・アゾーニ
Gilles Azzoni
アルディッシュの地を「ナチュールの聖地」にまで先導した立役者
ステキな生産者目白押しで、気になっていたエリア、アルディッシュ。マゼルとならんでこの地域のナチュールワインをけん引するジル・アゾーニです。アルディッシュの南部、深い山奥にあるドメーヌに辿り着くまでに緩やかで細い道を延々走って(そして迷って、遅刻して)ようやくたどり着きました。リヨンから軽く3時間はかかったと思います。
パリ出身のジルさんが様々な職を経て、アルディッシュ南部に移り住んだのが1983年。
美しい自然に魅了され、ブルゴーニュなみのポテンシャルを感じてここを選びました。
産地としてのアルディッシュはぶどうの90%を協同組合にブドウを売っている状況。(超大手ネゴスのワインで「アルディッシュ」ってありますよね、)
2006年くらいからBIOの割合が増えてきているけれど、まだ微々たるもの。ジルさん自身がナチュールに転換したのは2000年からです。
頼もしい跡継ぎ、息子のアントワーヌさんと、似てるな~!
昨年から息子アントワーヌにワイン造りを引き継ぎ、他の若い生産者にも自分の畑を貸し出してワイン造りを応援しています。そのために現在カーヴを大改装中。
明るくて大らか、見るからに面倒見がよさそうなジルさんは「アルディッシュやジュラは未来のワイン産地」と語ります。
ワインの声に耳をすまして、経験が物を言う
赤ワインは全房発酵で温度管理一切しません。予めブドウを冷やすこともしない。発酵温度は17~35度。キューブの中で温度差のグラデーションがエネルギー生むといいます。気を付けていることは、柔らかな抽出、サニテ―ション、ワインの声に耳をすますこと。「高温でのリスクは何もないのですか?」と聞くと「30年間これでやってる、リスクがあったらやめてるよ」と笑顔でお答えいただきました。
畑の説明ではなく、夏祭りのアイデアを語っているところ(笑)
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