情熱の日本人醸造家
ドメーヌ・デ・ボワ・ルカ(新井順子)
Domaine des Bois Lucas
何もわからないままのスタート、様々な手法を模索し続けた
右も左も判らないまま2002年に始めたワイナリー。立ち上げ当時から色んな事が変わりました。2002年~ 2007年まではワイン農法はビオディナミを実践しました。この方法が正しいかどうか、実際に自分の手で実践してみたかったのです。ビオディナミをどこまでマニアックに取り入れるかそれぞれの栽培家の判断によってです。私は基本は無農薬、それに月の満ち欠けの大きな力を利用するだけ、ビオディナミもMichel Auge氏らと行っておりました。
しかし2008年から実は時間の関係と他の諸事情からビオディナミを辞めました。もっと違う自然界の波道の方が有効に感じ始めたからと時間的な観点からです。ですから2008年からはただの無農薬農法となります。ビオディナミを正式に行っていたのは、2007年のヴィンテージが最後になります。
そして白の新酒をリリースした2010年からはボルドー液散布を一切やめました。これも時間の関係です。そして畑の耕し方もアルザスのPatrick Meyer氏と同じ方法に切り替えました。あまり深く掘りすぎす、表面をトリートメントするのです。
ワイン造りは毎年ちがう、味わいが変わるのも当然
ワイン造りは、すればする程解らなくなります。そして毎年毎年違います。決して同じヴィンテージはありません。実際に自分がやってみて、実に実感します。だから毎年味わいが変わるのは当然なのかもしれません。そして仮に天候・自然環境が同じだとしても(こんなこと絶対にないのですが)造っている本人も毎年1年づつ経験を重ねるので違います。だからどう考えても同じ状況下のワインは存在しません。
さて2009年は今まで私が醸造した中では納得のいく出来栄えとなりました。
2008年の時は最高の出来栄えと言いましたが、結果から言うと2008年より個人的に好きな年で、自分で納得したヴィンテージ、自分なりの方法でワインを表現できたヴィンテージとなったのです。
(インポーター資料より)
2008年の時は最高の出来栄えと言いましたが、結果から言うと2008年より個人的に好きな年で、自分で納得したヴィンテージ、自分なりの方法でワインを表現できたヴィンテージとなったのです。
(インポーター資料より)