ヴィットーリアの土着品種ではあるが、主に補助品種としてネーロダーヴォラにブレンドされることが多いフラッパート。ネーロ ダーヴォラほどの力強さはないが、「独創的で反抗的な私に最も似ているワイン」とアリアンナが評する通り、このブドウならではの華やかな香りと決して軽くはない奥行きを持ち合わせる。

シチリアの風土を感じるワイン

シチリア島の東南部ヴィットーリアで、2004年ヴィンテージより彗星のごとくイタリアワイン界にデビューしたアリアンナ オッキピンティ。そのころの彼女に大きな影響を与えたのはフランク・コーネリッセンの過激ともいえるワイン哲学であった。その哲学を引き継ぐようなワイン造りを当初は行っていたが、その後、彼女の天賦の才であるコミュニケーション能力により華麗なるも充実した多くの国々の生産者との交わりにより近年は理想の追求だけではなく実践的で円熟味を増したワイン造りに進化しており、ヴィットーリアという地域を表現した普遍的な素晴らしいワインを産み出している。

ブドウだけで25ヘクタール、オリーヴで16ヘクタールの栽培面積があり、自社農園で栽培した食物を使い、オリーヴオイル、パスタ、ケイパーの塩漬け、ジャム、ハチミツなどの食品も生産している。（インポーター資料より）

■ワイン情報
[産地]イタリア シチリア
[タイプ]赤・辛口
[品種]フラッパート100％
[アルコール度数]12.5％
[醸造について]約1か月セメントタンクでマセレーション後、2500Lのスラヴォニアンオーク樽に移し14か月間熟成、ボトリング後、1か月休ませてからリリース。

■ワイナリー情報
[創業]2004年よりワイン造り
[畑]25ha（ネロ・ダーヴォラ、フラッパート、カリカンテ、アルバネッロなどを栽培）