仄かにピンクがかった中程度の黄色。軽く火を通したりんごや洋梨のコンポート、りんごの蜜、新鮮なりんごや柑橘など、やや充実感のある芳醇な印象とフレッシュ感のある果実の香りが溶け込みます。
加えて、白い花の華やかさ、ナッツやアーモンドの皮、火打石などの芳ばしさ、乳酸的なまろやかな様子が感じられます。
繊細な泡が円みのある果実味をふっくらと口中に膨らませ、溌剌とした小気味良い酸と共に伸びやかに喉へと誘います。
アフターにかけて蜂蜜なナッツを想わせるコク深い風味、僅かな塩味が抑揚や奥行きを与え、フルーティーな果実味とほどよくリッチな深みが調和する味わいが続きます。
シャンパーニュ地方の南部、シャブリに近いコート・デ・バールの若手生産者。父の代からネゴシアンにブドウを販売してきました。レミが「畑の男」と評する父は、休日も畑に出て生き生きとした姿で土やブドウの樹に接しており、子供のころからそんな父の背中を追ってブドウ栽培の手伝いをしていました。
そしてアヴィ―ズのブドウ栽培学校に通った後、父の範疇ではなかった醸造にも興味を持ちはじめ、ボルドー大学で醸造科のディプロムを2006年に取得しました。ルイ・ロデレールとヴエット・エ・ソルベで修業した後、2008年に
父の元に戻り、2009年から自身のシャンパーニュ造りを始めました。現在は生活を成り立たせるため、ネゴシアンにブドウを販売しながら、一部の区画だけ(2014年は約3ha分)で自身のキュヴェを仕込んでいます。(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]フランス シャンパーニュ地方コート・デ・バール
[タイプ]泡・白・辛口
[品種]ピノ・ノワール70%、シャルドネ20%、ピノ・ムニエ10%
[アルコール度数]12.5%
[醸造について]2021年ベース(リザーヴワイン30%)、ドザージュ3g/L、デゴルジュマン 2023年6月
■ドメーヌ情報
[本拠地]フランス シャンパーニュ地方コート・デ・バール ムルヴィル村
[初ヴィンテージ]2009年
[栽培方法]ビオロジック
[畑面積]9ha
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。