ワイナリー設立当初から、ピュズラ兄弟が力を入れる、ロワールの地品種ムニュ・ピノ。
酸が高いがしっとりとした濃厚なテクスチャーで、果実味や花の香りは控えめで、繊細な澱っぽさがある。土壌由来の硬質なミネラル感を感じる。
今を遡ること20年以上前、1996年にビオロジック栽培と、醸造時亜硫酸塩無添加醸造を開始し、今や堂々ヴァン・ナチュールの重鎮と畏敬される生産者。
ドメーヌを運営するのはティエリ-とジャン=マリのピュゼラ兄弟。その家系は15世紀からモンティの地に続き、クロ・デュ・テュ=ブッフを所有。このクリュは、16世紀には国王フランソワⅠ世と王女クロードが、特に入念に管理したという記録が残る、由緒ある畑である。畑には施肥も数年に一度にとどめ、40hl/haを上限とする低収穫を徹底。亜硫酸塩添加もゼロ、もしくは瓶詰め時のみ15ml/lを上限とする。
そのワインは、若いうちから気取らず近づきやすいが、熟成を経て次々に現れる味わいは、“驚異のピュズラ・ワールド”との讃辞を浴びる。2010年以降のヴィンテージではさらに心機一転し、しっかりとした格調と気品、みずみずしさと緊張感を、ドメーヌものだけでなくネゴシアン・ワインにさえ表現する境地へと到達している。なお、近年ジャン=マリは引退し、ティエリーの娘ゾエが父に協力している。(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]フランス・ロワール地方トゥーレーヌ
[タイプ]白・辛口
[品種]ムニュ・ピノ100%(70%程度が1934年~1950年 残りは若木)
[土壌]粘土、シレックス、砂、砂利
[アルコール度数]11.96%
[醸造について]600Lと228Lの古樽で12か月間の熟成
■ドメーヌ情報
[本拠地]フランス・ロワール地方 レ・モンティ村
[生産者]ジャン・マリー・ピュズラ、ティエリー・ピュズラ
[畑]16.5ha
[農法]ビオロジック農法・100%手摘み
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。