2014年に収穫して、2017年に瓶詰したワイン。粘土石灰質に植わる、樹齢139年の古木のシャルドネで醸造されるキュヴェ。
2014年は太陽が少なく、熟成するのに時間がかかり収穫が遅かった年。全体的にやさしい舌触りで、上品なミネラル感が主体のスタイルです。
圧倒的な存在感を放つ、異色のシャルドネたち
自然派の中でも究極の自然派蔵元、Gilles et Catherine Verge ジル・エ・カトリーヌ・ヴェルジェ。 S.A.I.N.S「Sans Aucun Intrant Ni Sulfite」(自社畑で有機栽培もしくはビオディナミ栽培を行い醸造において瓶詰めまで一切SO2を添加しないグループ)のリーダーである。厳しい条件にメンバーの数は年々減少しているが、それでも未だロワールのオリヴィエ・クザン、ジェローム・ソリニー、アルザスのジャン・マルク・ドレイヤー、ラングドックのジュリアン・ペイラなど、自然派において影響力をもつ生産者達が名を連ねる。
そんな彼らが所有するぶどう畑の樹齢は94年から132年。
アルコール発酵、マロラクティック発酵にかける時間は約3年。
低温でゆっくりと発酵を進め、そこからさ らに2年程熟成させる為、収穫からビン詰めまでは最低5年をかける。
だから、彼らのワインのヴィンテージはlotで表記される。lot 0205だったら2002年に収穫した葡萄で2005年に瓶詰めを行なったという意味。
醸造は「selection]と表記のあるもの以外は全て琺瑯タンクで行われる。
彼らのワインに共通して言えることは香りのインパクトに対して飲み心地が素晴らしく優しいこと。
香りで熟成を感じても口に含むとどこまでもフレッシュなのだ。
彼らが拘り抜く理由がそこにある。(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]フランス・ブルゴーニュ地方マコン
[タイプ]白・辛口
[品種]シャルドネ100%(樹齢139年)
[アルコール度数]13%
[土壌]粘土石灰質
[醸造について]全房のままの葡萄をダイレクトプレス。6~8℃の低温に保ちながら(土の中と同じ温度)、エナメルコーティングされたタンクにて澱とともに3年間の発酵・熟成。SO2(亜硫酸塩)無添加
■ドメーヌ情報
[本拠地]フランス・ブルゴーニュ地方マコン地区ヴィレ
[所有畑]5ha
[栽培]厳しい自然栽培
酸化防止剤無添加のワインでも発酵の際に「自然に」ごく微量の亜硫酸塩が生成されます。
そのため、裏ラベル等に「亜硫酸塩(酸化防止剤)含有」と表記されている場合があります。
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。