ロワールのトップ生産者、ディディエ・ダグノーが極少量入荷しました!
こちらは「バビロンの庭」と題されたジュランソン地区で造られる甘口ワイン。
味わいは濃厚ですが、しっかりした強固な酸が全体を支えており、バランスも取れて、複雑さも感じられます。
2004年から造り始めたキュヴェで、新樽での醸造や瓶詰はジュランソンで行います。
ピレネー山脈の麓にある、段々畑の様なテラス状の畑で礫岩土壌の区画。
故ディディエ ダグノー氏が、究極の甘口ワインを目指して行き着いた地がこの畑でした。このワインを生み出す畑を管理するのは、ディディエ ダグノー氏と旧知の仲であったギイ ポトラ氏。ダグノー氏を彷彿とさせるワイルドな風貌ですが、心優しい人物です。
ワインは、この地域特有のプティ マンサンという品種を用いて造られます。グラスから溢れんばかりの豊かな風味を持ち、ひとたび口に含むと気高い甘みに魅惑され、さらにその日一日中続くのではと思うほどの長い余韻が楽しめます。まさにダグノー氏が目指した「究極」と呼べるデザートワインと言えます。
伝統を継承し、新たな高みへと挑戦し続ける!
ピュイ フュメのトップワイナリーであり、ロワール最上の生産者の一人にも数えられるディディエ ダグノー氏が急逝したのは2008年の9月。あまりに突然の訃報に多くの悲嘆と混乱の声を耳にしました。あの痛ましい事故から2年、ワイナリーとしてのディディエ ダグノーは、歩みを止めることなく挑戦を続けています。
現在は、ディディエの子息であるルイ ベンジャミン ダグノーが多くのスタッフと共にワイン造りにあたっています。偉大なる父を持ったプレッシャーは計り知れないものですが、父の哲学でもあった「挑戦」と「不屈の闘志」を心に秘め、素晴らしいワインを生み出しています。
しかし、偉大なる父が残したのは、哲学や精神といったものだけではありませんでした。長年にわたって細部まで手入れをされてきた畑は、コンディションが非常に良く、ピュアなテロワールの表現を可能としています。その畑を管理しているのは、長年一緒に働いてきた経験豊富なスタッフ達で、その人数も通常のロワールのワイナリーでは抱えきれないのではと思うほどに豊富です。ひとつひとつの区画に専門のスタッフを配し、さらにはトラクターなどの農機具も区画ごとに多数・多種用意されています。畑のケアという観点においては、ここまで恵まれた環境自体が稀です。醸造所においてもプレス機や醸造槽、熟成用の樽など、ありとあらゆる設備・資材が最上のもので準備されています。
確かにディディエ ダグノーはロワールで最も成功した生産者です。一代でこれほどまでの名声を勝ち得た生産者は他に類を見ません。しかし、名声や成功に甘んじることなくワイン造りに打ち込んでいたことは、栽培や醸造をめぐる環境を見れば明らかです。彼はワイン造りで得た多くの財を再びワイン造りに投資していたのです。完璧とも言える設備や環境はそのままワインの品質を支え、ディディエ ダグノーのワインを更なる高みへと昇華させました。
「恐れることは何も無い、ただ魂をワインに込めるのみ。」
異端児とも言われる氏ですが、ただ実直にワイン造りに打ち込みたかっただけなのかもしれません。(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]フランス ジュランソン
[タイプ]白・甘口
[品種]プティ・マンサン
[土壌]礫岩土壌
[アルコール度数]10%
[醸造について]葡萄をパッシート状にして水分を抜き、凝縮度を高めてから収穫。横長のシガールと呼ばれる新樽から6年樽でアルコール醗酵を行い、12か月熟成させた後に、さらにステンレスタンクで12か月熟成。
■ドメーヌ情報
[本拠地]フランス・ロワール地方 プイィ・フュメ
[現生産者]ルイ・ベンジャミン・ダグノー
※このワインは蝋封が施されています。
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。