2020年を最後に少しお休みしていましたが、2023年に再び造ることにしました。
その理由は、私自身が白品種のマセラシオンワインを心から愛していること、そして「葡萄と活きる」さんの畑が持つ美しい酸味とキュートな果実味をしっかり表現するためには、芯のある酸を持つ葡萄を使ったマセラシオンが最適だと考えたからです。
テーマは「いかにきれいな酸を大切にするか」です。
香りは、アプリコット、ミカン。
味わいは若々しい酸がまず切り込み隊長のようにお口に広がり、その後口の中で、ミカンやはちみつのようなニュアンスに優しくへんかしつつ、スッと体に染み込んでいきます。
食中酒としてかなり万能だと思いますが、料理は少し酸味があるものと一緒にお楽しみいただけたらよりおいしく召し上がっていただけるかと思います。
今回、使用した葡萄は、山形県山形市で葡萄栽培をしている、ぶどうと活きるさん(枝松祐介さん 古内重光さん)の葡萄を100%使用しました。
彼らは地元が葡萄の一大産地でありながら、担い手不足が原因で葡萄園の廃園が、次々と増えていく現状のなか、地元の名産品を一生懸命作ってきた先輩たちの葡萄をどのように守っていくか、また楽しく運営を継続していけるかをテーマに掲げ、活動をされています。
「葡萄8割人2割」という強い信念のもと醸造!
國津果實酒醸造所は、名張商工会議所をはじめ三重県名張市の沢山の人々に支えられ平成30年3月に設立を致しました。醸造所は名張市の協力のもと廃校となってしまった小学校を醸造施設として改修し利用しています。そして、醸造所のテーマは葡萄農家。
ワイン造りは、冬から早春に行われる葡萄の剪定から始まります。
農家さんが葡萄達と汗をかきながら一緒にワインになる事を目指し様々な壁を乗り越え手を取り合って長いシーズンを歩んでいきます。
そして醸造では、葡萄と農家さんの意見を尊重し畑をしっかり表現できるようなワインになるよう全力でお手伝い。その為、ワインは「葡萄8割人2割」という強い信念のもと醸造を行っています。
(ワイナリー資料より)
※2022年3月下旬に訪問しました。
blogよりご覧いただけます。
■ワイン情報
[産地]山形県山形市本沢
[タイプ]オレンジ・辛口
[品種]山形県産のブドウ(品種による先入観なくワインを味わって欲しいという造り手さんの思いから、品種名は非公開となっております)
[アルコール度数]12%
[醸造について]全房でセミマセラシオンカルボニック。発酵が終了したらすぐに澱引きを行い、ステンレスタンクで7か月間貯蔵。その後、古樽で5か月間熟成。
■ワイナリー情報
[所在地]三重県名張市神屋
[設立年]平成30年3月1日
[醸造責任者]中子統雄
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。