「暗黙=説明などを求めなくとも明らかだ」というキュヴェ名。
淡くグリーンを帯びた黄金色。金木犀や橙、ママレード、火打石の香りがします。口中に香りが拡がり、上品でバランス良く、高めの酸とほのかなピールの渋みもある長いアフターです。
ロワール モンルイに無農薬の畑でワインを造っているAlexMathur(アレックス・マチュー)というワイナリーがありました。そこの醸造家のエリックは2007年までたった1人でワインを造っておりました。
ワイン造りを勉強する為に2005年にアンボワーズに入学したルドヴィック・シャンソンは、友人がエリックの所に見習いで働いた経緯があり彼と知り合い、同じ無農薬のワインを造りたくてエリックと意気投合して2008年に一緒にワイン造りを始めました。しかしその後、色んな諸事情で2009年からルドヴィックが100%オーナーとなり、エリックはワイナリーをルドヴィックに売却。ルドヴィックはたった1人で切り盛りする事になりました。
そしてそれを機にワイナリーの名前も変更、自分の名前を取ってLudovic Chansonという新しいワイナリーが誕生したのです。(インポーター資料より)
■ワイン情報
[産地]フランス ロワール地方
[タイプ]白・辛口
[品種]シュナン・ブラン100%(平均樹齢60年)
[土壌]石灰岩、シレックス
[アルコール度数]14.5%
[醸造について]空気圧式圧搾 自生酵母にて228L・400Lの古樽で24か月間発酵 マロラクティック発酵・熟成(バトナージュあり) 濾過あり・無清澄
■ドメーヌ情報
[本拠地]フランス ロワール地方
[設立]2009年
[畑面積]6ha(すべて白品種)
[栽培方法]ビオロジック
ナチュラルワインとはブドウの栽培が有機であることに加え、天然酵母での発酵、添加物を極力使わないなど人の手でコントロールせずに「限りなく自然に造ったワイン」です。
一般的に自然派ワイン、ヴァン・ナチュール、ビオワイン、オーガニックワインとも呼ばれることがあります。
※旧ヴィンテージ、過去のコメントです。
2022.2月上旬 試飲しました!(以下、スタッフの独断と偏見ありのコメントです)
果実を楽しむのであればシャンソンのワインを!
【ティスティングメモより】
【好き】 アルザスワイン、ロゼ泡、フルーティなワイン 、揮発酸
【苦手】 タンニン強めのワイン
抜栓直後に試飲しました。
少し還元してるかな?と思いましたが、ほんのりなので心配無用です!
香りからハツラツとした酸のニュアンスを感じます。
少しブドウの木の茎っぽい香りもありますが、それが嫌味ではなく爽やかさを演出しています。
飲んでみると、果実のトーンが強い!
シャンソンのワインは果実感が強くて大好きなんですよね♡
昔懐かしのボンタンアメの果実味に似ていて、アクセントに苦みがあります。
スターフルーツ、少し硬めの洋梨のニュアンスも感じます。
酸は芯の強いシャープな酸味ですが、果実感もしっかりあるのでバランスが取れています。
グレープフルーツとスライスして軽くマリネした蕪とクレソンのサラダと
ペアリングして楽しみたいですね。
【好き】 ミネラル・塩味・シャープな酸味のワイン、ドイツワイン。
【苦手】 還元熟成香、過度な味わい
抜栓後すぐに試飲しました。
透明感のある、淡い麦わら色。
ジュラやブルゴーニュの高額ワインに感じる、アスファルトのような鉱物的な香りと黄色の柑橘の香り。ヨードの雰囲気も後から感じます。
口当たり滑らかで、スムーズな飲み心地。透明感のあるピュアな果実感は八朔のような感じで、溌剌とした酸味もしっかり。
親しみのある甘やかさでバランスがいいので、グラスがすぐに空になりました。思っていた以上に、アルコール度数が高かったのにはビックリです。
白身魚や白身肉のソテー、塩や柚子胡椒、ポン酢で。甘酸っぱい広東料理との相性も良さそうです。
【好き】 辛口・甘口問わず、綺麗な酸が感じられるワイン
【苦手】樽の香りやアロマティックな香りが強すぎるワイン
抜栓後すぐと2日目に試飲しました。
色調はレモンイエロー。
カリンや洋梨のような果実味あるフルーツが感じられて、口に含むと、キュッと締まった酸に果実のエキス分もしっかりとありアルコール度数も少し高めですが、あまり重たくなり過ぎずにバランスよくまとまった印象でした。
2日目にも試飲しましたが、最初の印象とあまり変わらず、それに加えて少しミネラル感が出てきて、それが良いアクセントとなっていました。
お料理はアジの南蛮漬けや白身魚の黒酢あんかけなどと合わせてみたくなりました!
【好き】 軽やかでチャーミングな赤、ミネラル豊かな白
【苦手】飲み疲れするような重いワイン
抜栓直後に試飲しました。
花梨や文旦のような和柑橘に少しアプリコットのような黄色いフルーツのニュアンスが混ざりあいます。少し香ばしい香りもあり厚みを感じます。
口に含むと、柔らかい液体をキュっとした酸とミネラルが引き締め、柑橘の皮のような苦味もアクセントになっていて、とてもバランスの良いワインです。
ルドヴィック・シャンソンのワインはいつもエキス感がたっぷりで瑞々しいフルーツのようで驚かされますが、こちらも裏切りません!!
ポン酢や甘酢を使ったお料理やお魚の塩焼きと合わせてみたいと思いました。