天才というよりいい意味でクレイジー!
ヤン・ドゥリュー
Yann Durieux
ハイリスク・ハイリターンの道を突き進むブルゴーニュの異端児
ブルゴーニュ、テロワールを語る中で、常にヒエラルキーの最上位として評されるワイン生産地です。
しかし今、その荘厳なブルゴーニュへの評価や期待が、それに携わる人の創造性を抑圧しているように感じる時があります。ブルゴーニュかくあるべしという伝統や形式、常識のプレッシャーが造り手にのしかかり、自然と人が関わり合ってこそのワインであるはずのものが、最上のテロワールという反論不可な概念に押しつぶされてしまいそうになるといったように…。
2010年、そんな重く陰鬱な空気を払いのけるような明るく才能に溢れた若手生産者が登場しました。
彼の名前はヤン ドゥリュー。
伝統や形式に囚われる事なく、純粋な気持ちで畑に向き合い、その繊細な表現力を精彩にワインに映しとる。人柄もワインも「オープン マインド」という言葉がぴったりな快活なヴィニュロン(=ブドウ栽培・ワイン醸造家)です。
ヤン・ドゥリューは、オート・コート・ド・ニュイのエリアでニュイ サン ジョルジュとアロース・コルトンの間に位置するヴィレ=ラ=フェイ村を中心にワイン造りを行なっています。2010年がデビューとなるヴィンテージで、3haほどの広さの畑から革命的なワインを生み出しています。
ジュリアン・ギィヨでワイン造りを、プリューレ・ロックで栽培を担当
ジュアリン・ギィヨの下で7年間ワイン造りを学び、その後、DRC社の共同経営者としても知られるアンリ・フレデリック・ロック氏のドメーヌ・プリューレ・ロックで2008年から栽培を担当しています。彼は、自身のワインをリリースするようになってからもプリューレ ロックでの仕事を続けていて、ロックでの仕事を終えた後や休日などを利用してブドウを育て、ワイン造りに取り組む情熱ある生産者です。
ヤン・ドゥリューは、ブルゴーニュでも比較的注目されていない土地の中から、可能性を秘めたテロワールを発掘し、その土地で素晴らしいワインを生み出すことに情熱を注いでいます。
「ブルゴーニュには、今評価されている区画以外にも誰も挑戦していないが素晴らしい可能性を秘めた土地、テロワールがある。私の人生はそういった土地を発掘し、素晴らしいワインを生み出すことです。」
そんな彼のアンテナにキャッチされたのがオート コート ド ニュイという地域でした。
オート コートという格下に見られがちなこの土地で、徹底的にテロワールの可能性を引き出し、従来の常識を凌駕するワインをファーストヴィンテージから生み出すことに成功したのです。
クレイジーなほどの熱量をもって到達する”極み”
デビュー当初、プリューレ ロックでフルタイムで働きながら、その仕事が終わった後に自身の畑仕事を深夜まで続けていたというヤン・ドゥリュー。決して経済的に余裕があったわけでもなく、全てをゼロから築き上げてきた彼が、ある種の迷いや恐怖にとらわれることなく、ハイリスク・ハイリターンな道を突き進んできて到達した今日の姿。その生き様は、「天才」と呼ぶよりもむしろ「クレイジー」。
ただその狂気を感じるまでの熱量を開放する人物であるからこそ到達できる極みというのが、彼のワインから感じ取ることができます。(インポーター資料より)
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